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エース流出にも甲府・城福監督「1年前、ダヴィが残って安心した人はいない」

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 FWダヴィが抜けた不安を一蹴した。2年ぶりのJ1を戦うヴァンフォーレ甲府。昨季は24戦無敗(16勝8分)のJ2記録を打ち立て、圧倒的な強さでJ2優勝を果たし、1年でのJ1復帰を果たした。その原動力となったのが、32ゴールを量産したダヴィだった。

 しかし、昨季のJ2得点王は今オフに鹿島へ移籍。エースが去った穴をいかに埋めるかがJ1残留へのポイントとなるが、城福浩監督は「1年前、ダヴィがチームに残って安心したファンは一人もいなかった」と指摘する。11年7月に半年間の期限付きで甲府に加入したダヴィだが、調整不足もあって10試合無得点と、まったく結果を残せなかった。それでもチームは移籍期間を1年間延長したが、昨季の復活劇をどこまで予想できていたか。指揮官が皮肉を込めて語った言葉には、だれか一人に頼ったチームづくりはしてきていないという自負がある。

 城福監督にとっても、J1での戦いは、F東京を率いながら成績不振によりシーズン途中に解任された10年以来、3シーズンぶりとなる。「このステージで戦うことの意味、このステージにいられる幸せをかみ締めながら戦う。それに尽きる」と、新たなチームを率いての“リベンジ”に闘志を燃やしていた。

(取材・文 西山紘平)

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