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高校選抜初勝利ならず…高校選抜対U-18Jリーグ選抜は0-0ドローに

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[2.23 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜0-0日本高校選抜 国立]

 FUJI XEROX SUPER CUP2013「NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜vs日本高校サッカー選抜」が23日、国立競技場で行われ、0-0で引き分けた。

 今回が4回目の「NEXT GENERATION MATCH」。過去2勝1分のU-18Jリーグ選抜はJ1、J2クラブのユースチームから選抜されたメンバーで、高校1、2年生中心。一方、高校選抜は全国高校選手権の優秀選手を中心に結成され、3月に欧州遠征に臨む選手たちだ。試合はJリーグ選抜が4-4-2、高校選抜が4-3-3システムでスタート。Jリーグ選抜はGKが伊藤俊祐(柏U-18)で右から石田崚真(磐田U-18)、内山裕貴(札幌U-18)、畠中槙之輔(東京Vユース)、内田裕斗(G大阪ユース)の4バック。前寛之(札幌U-18)と宮本航汰(清水ユース)がダブルボランチに入り、右MF中野雅臣(東京Vユース)、左MF汰木康也(横浜FMユース)、そして國分将(札幌U-18)と菅嶋弘希(東京Vユース)が2トップを務めた。

 一方の高校選抜はGKが置田竣也(星稜高)。4バックは右から室屋成(青森山田高)、山田将之(青森山田高)、諸石健太(桐光学園高)、高橋壮也(立正大淞南高)の並びで中盤の底の位置に河面旺成(作陽高)と植田裕史(星稜高)が入った。トップ下は松井修平(桐光学園高)で、3トップはサガン鳥栖FW平秀斗(佐賀東高)を頂点に右が湘南ベルマーレFW田村翔太(四日市中央工高)、左にサンフレッチェFW浅野拓磨(四日市中央工高)のJリーガートリオが配置された。

 立ち上がりはボールを動かす判断の遅れやコントロールミスがやや目立った高校選抜をJリーグ選抜が押しこむ。高い位置でボールを奪うと前の正確なサイドへの展開や、内田の突破力を軸にチャンスメーク。10分には中央から左サイドへ展開し、内田のクロスをファーサイドの中野が左足ダイレクトで叩く。

 対する高校選抜は17分にセカンドボールをつないでから松井が右足ミドル。20分には河面の好守から平が縦に仕掛け、そのこぼれ球に反応した浅野が左足を振りぬく。そして26分に平をFW野路貴之(桐光学園高)に代えた後の30分、カウンターから浅野がドリブルで持ち込むと、最後は右サイドの田村が右足でフィニッシュ。決定的な形だったが、シュートはクロスバーのわずかに上方へと外れた。

 技術で相手を上回るJリーグ選抜は慌てずに攻めながら、しっかりと相手の急所へボールを運んでくる。ただし33分にゴール正面右寄りの位置で得たFKから内田が左足を振りぬくが、ボールはゴール上方へ。34分には中野の右クロスから國分が決定機を迎えたが、ゴールへ押し込むことができない。

 後半開始からJリーグ選抜は伊藤、宮本、國分に代えてGK高木和徹(清水ユース)、MF鴨池陽希(F東京U-18)、MF嶋田慎太郎(熊本ユース)を投入。さらに11分には内山、汰木に代えてDF大谷尚輝(広島ユース)とMF小川直毅(G大阪ユース)をピッチへ送り出す。そして18分には菅嶋をFW北川航也(清水ユース)に代えた。

 一方の高校選抜は後半開始から植田をMF平岡翼(作陽高)にチェンジ。17分には田村を高校選手権得点王、FW仙頭啓矢(京都橘高)へ代えた。高校選抜は右サイドに入った平岡が圧巻のスピードとキレでゴールへ迫り、Jリーグ選抜は同じく抜群のスピードを持つ北川が鋭く中央へ潜り込んで決定的な右足シュートを放つ。

 スピードで違いをつくる選手はいるものの、ともにわずかな練習期間のみの“即席チーム”であることが影響してか、わずかにパスがズレる場面が目立つなど、CB畠中を中心としたJリーグ選抜守備陣、高校選抜のCBコンビ山田、諸石の壁をそれぞれ崩しきることができない。27分、Jリーグ選抜は石田に代えて、DF近藤諒大(札幌U-18)を投入し、高校選抜は浅野に代えて高校選手権のもうひとりの得点王、FW小屋松知哉(京都橘高)をピッチへ送り出したが、オープンな攻め合いとなった終盤もともに決定機を逸するなどスコアは動かず。スコアレスドローに終わり、通算成績はJリーグ選抜の2勝2分となった。

(取材・文 吉田太郎)

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