beacon

[アルガルベ杯]若手主体の新生なでしこ、2013年初陣はノルウェーに完敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.6 アルガルベ杯 日本0-2ノルウェー アルガルベ]

 アルガルベ杯が6日に開幕した。日本女子代表(なでしこジャパン)はノルウェー女子代表との初戦を迎え、0-2で敗れた。MF澤穂希やMF宮間あやらが代表メンバーから外れ、7人の初招集メンバーを加えるた新生なでしこジャパン。昨年夏のロンドン五輪以来の国際大会、2013年の初陣はほろ苦い結果となってしまった。

 初代表の7人のうち5人が先発メンバーに名を連ねた。システムは4-4-2。GKは久野吹雪(初招集)、DFラインは右から川村優理岩清水梓長船加奈加戸由佳(初招集)。MFはダブルボランチに田中明日菜山崎円美(初招集)が入り、右MFは川澄奈穂美、左MFは川村真理(初招集)が務めた。そして2トップには小川志保(初招集)とドイツのリヨンに所属する大滝麻未が入った。

 平均年齢23.7歳と若手中心のなでしこジャパンは試合序盤からノルウェーの迫力ある攻撃に圧倒されてしまう。前半8分、左サイドからFWハンセンに突破されると、SBの川村優がかわされPA内への侵入を許す。CBの対応も甘く、そのまま右足を振り抜かれ、先制を許してしまう。さらに同16分にも同様に左サイドの突破を許し、ハンセンにクロスを上げられると、ファーサイドに飛び込んだFWヘーゲルベルグに押し込まれ、あっという間に2点のリードを奪われた。

 たまらず佐々木則夫監督も失点直後に動き、両SBの入れ替えを指示。前半31分には左SBに位置を変えていた川村優に代えて鮫島彩、左MFの川村真に代えて高瀬愛実を投入。“レギュラークラス”を投入し、沈静化を図った。

 すると一瞬好転の気配を見せる。鮫島が左サイドで高い位置を取り、攻撃を活性化させると、34分にはPA内に侵入しクロスを上げる。DFにカットされた初めてノルウェーゴールに迫るシーンを作り出した。だが守備面での対応は相変わらず。同40分のCKの場面では、GK久野が好セーブを見せてなんとかしのいだものの、DFクリステンセンにドンピシャヘッドで合わされるなど、ノルウェーのフィジカルに勝る攻撃に苦しんだ。

 後半開始から日本の攻撃にも勢いが出始める。開始直後に大滝がPA内に侵入。さらに3分には川澄のクロスを大滝が頭で合わせるなど、ノルウェーゴールに迫った。同10分からは小川に代えてFW大儀見優季を投入。さらに同12分からは山崎に代えて、昨年のU-20W杯でも活躍したMF田中陽子を代表デビューさせるなど、なんとかまずは反撃の1点を奪いにいった。

 だが思うような攻撃パターンを見せることは出来ない。大儀見が強引に突破しシュートを放つシーンもあったが、ゴールネットを揺らすまでは至らない。後半33分には最後の交代カードを切り、加戸に代えて有吉佐織、そして大滝に代えて永里亜紗乃を投入。前線は大儀見と永里の姉妹2トップになった。

 しかし、最後までノルウェーの高い壁を崩すことは出来ず。完敗の日本はノルウェー相手では1999年6月の対戦で0-4で敗れて以来の敗戦を喫した。

TOP