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鹿島新戦力ダヴィ、誕生日前日に2発の祝砲!

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[3.9 J1第2節 鹿島3-2仙台 カシマ]

 鹿島アントラーズの新戦力、FWダヴィが移籍後初ゴールを含む2発でチームに白星をもたらした。移籍後2試合目で生まれた初ゴールは前半29分だ。鹿島は左サイドを突破したFWジュニーニョが一気に切れ込んで右足シュート。クロスバーを叩いた跳ね返りを逆サイドのMF野沢拓也が右足で狙う。これはDFに当たってコースが変わったものの、「ファーに来ると予測していたら、こぼれてきた」というダヴィが頭で押し込んだ。

 翌日に控えた29回目の誕生日を自ら祝う祝砲。ダヴィはさらに2-1で迎えた後半3分、右サイドでボールを持った野沢のラストパスに対して、DFとの駆け引きからニアサイドへ飛び込んで左足ダイレクトで2点目を奪う。歓喜の2発のほかにも、ポストに入った大迫の背後へ飛び出して決定機につなげるなど、2トップを組む大迫や周囲との好連係を見せていた。

 J通算75得点。調整不足も囁かれたストライカーだが、昨シーズン甲府で32得点を挙げてダントツでJ2得点王に輝いた実力はやはりホンモノだ。後方から好パスを送っていたMF柴崎岳は「彼ならそのくらいのことはすると思いますし、特に驚きではないです。練習からも彼は力を発揮してやっていますし、FWとしての嗅覚や実力というものは申し分がないものがあると思う。ボクらがもっと活かしてあげれば、もっともっと点を取ることができるのではないかなと思っています」と期待した。

 09年以来となるリーグタイトル奪取のために名門へ招かれたダヴィは「FWは得点をして評価されるポジション。自分を追い込んで努力しなければならない」と力を込めた。この試合だけでなく、毎試合得点してチームの勝利に貢献するつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)

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