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開幕戦欠場の憲剛がフル出場、「こういう試合で3、4点取らないと」

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[3.9 J1第2節 川崎F1-1大分 国立]

 川崎フロンターレのMF中村憲剛が今季初出場初先発を果たした。3日の柏との開幕戦(1-3)は体調不良で欠場。コンディションは万全ではなかったが、「簡単じゃなかったけど、試合に出ている以上は関係ない」と、フル出場で攻撃陣を牽引した。

 前半はダブルボランチの一角を担い、後半からはトップ下にポジションを上げた。シンプルにボールを動かし、決定的なラストパスを狙う。後半20分には自らミドルシュートでゴールを強襲したが、わずかに枠を捉え切れなかった。

 後半は完全に川崎Fのペース。大分を一方的に攻め立てたが、最後の精度を欠いた。「崩し方というか、PAへの進入の仕方はみんな分かっている。あとは冷静になってフィニッシュできるか」。そう課題を挙げる中村は「こういう試合で3、4点取らないと、この先、簡単じゃない。1-1で終わっているようではダメ。それは自分の責任でもある」と力を込める。

 結果は勝ち点1だったが、試合内容では柏戦から格段に上がったことも確か。中村自身、「こういう中で仕事をしたかったけど、1試合やったことでコンディションは上がる。個人的には大きい」と今後につながる試合になったのは間違いない。1週間遅れでの“開幕”。憲剛と川崎Fの巻き返しはここからだ。

(取材・文 西山紘平)

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