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内田が復帰戦で初の1試合2アシスト、シャルケはダービー制し3連勝

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 ブンデスリーガは9日、第25節2日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケはホームでドルトムントと対戦し、2-1で競り勝った。右太腿裏肉離れで離脱していた内田は右SBで先発復帰。前半12分に先制点をアシストすると、同35分にも絶妙なクロスで追加点をアシスト。自身初の1試合2アシストを記録し、フル出場でチームの3連勝に貢献した。

 日本代表の一員として先発した2月6日のラトビア戦後、MRI検査で肉離れと診断された内田のブンデスリーガ出場は、2月2日のG・フュルト戦(1-2)以来、5試合ぶり。今月5日に全体練習に合流したばかりだったが、ルールダービーで約1か月ぶりの実戦復帰を果たすと、いきなり魅せた。

 前半12分、MFマルコ・ヘーガーの縦パスをMFジェファーソン・ファルファンが流し、右サイドを駆け上がってきた内田がワンタッチでグラウンダーのクロス。これをMFユリアン・ドラクスラーが右足ダイレクトで合わせ、ゴール左隅に突き刺した。

 内田の今季初アシストで先制したシャルケはその後も立て続けに決定機をつくる。前半25分、ファルファンの右CKにDFジョエル・マティプが頭で合わせるが、ゴールライン上でMFマリオ・ゲッツェがクリア。同29分にはMFミシェル・バストスの左クロスから逆サイドのドラクスラーが右足で狙ったが、シュートはGKロマン・バイデンフェラーの好守に阻まれた。

 待望の追加点は、またしても内田の右足から生まれた。前半35分、ヘーガーが右サイドに展開したボールを内田が狙い澄ましたクロス。FWクラース・ヤン・フンテラールが完璧なタイミングで合わせたヘディングシュートにGKバイデンフェラーは一歩も動けなかった。内田はこの日2アシスト目。ドイツ移籍後、1試合2アシストは自身初となった。

 まさかの2点ビハインドとなったドルトムントは後半開始からMFマルコ・ロイス、MFヌリ・サヒンを投入。一気に攻勢を強め、シャルケを押し込んだ。シャルケは後半9分にフンテラールが左膝を痛めて交代するアクシデント。すると同14分、MFヤクブ・ブラスチコフスキのスルーパスに反応したFWロベルト・レバンドフスキが右足で流し込み、ドルトムントが1点を返した。

 1点差に追い上げられたシャルケにも試合を決めるチャンスはあった。後半29分には相手陣内でDFネベン・スボティッチのミスを突き、フンテラールに代わって出場していたFWプッキが決定機を迎えるが、決め切れない。同35分にもドラクスラーのシュートをGKが弾いたところにファルファンが詰めたが、シュートはゴール上に外してしまった。

 3点目こそ奪えなかったシャルケだが、終盤のドルトムントの反撃も跳ね返し、2-1で逃げ切り勝ち。内田は復帰戦でフル出場を果たし、チームも3連勝を飾った。一方、ドルトムントは4試合ぶりの黒星。昨年10月20日のホームゲームに続いて今季のルールダービーは2連敗となった。


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