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[ヤングサッカーフェスティバル]京都橘の得点王コンビがアベックゴール!

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[3.10 静岡県ヤングサッカーフェスティバル男子の部 静岡県ユース選抜2-4日本高校選抜 草薙球]

 京都橘高(京都)の得点王コンビがアベックゴールを決めた。全国高校選手権でともに5得点を挙げて全国のライバルたちの脅威となった2人はこの試合、FW仙頭啓矢(3年)が左MFとして先発し、FW小屋松知哉(2年)は後半11分から出場。0-1の前半22分にFW野路貴之が落としたボールに反応した仙頭が右足で同点ゴールを決めると、2-2の後半21分には仙頭のスルーパスで抜け出した小屋松が鮮やかな決勝ゴールをゴールへ沈めた。

 スコアレスドローに終わった2月のNEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜戦で高校選抜は攻撃の組み立てに苦労していた印象だったが、この日は仙頭が先発で中盤に入り、攻撃に落ち着きを与えていた。「ボクが入ったら、しっかり経由してやろうと思っていて、それが上手く他の中盤の選手と咬み合って出たので良かった」。また小屋松との“ホットライン“は健在だった。

 得点シーンの他にも左サイドの仙頭のパスから小屋松が抜け出す場面があった。選手権でも仙頭のアシストから小屋松が得点する場面があったが、野村雅之監督が「あそこは分かっている」と評し、仙頭自身も「結果として現れたので良かった。ずっとやってきているのでやりやすい」と微笑むコンビは、静岡選抜を打ち倒す力となった。

 指揮官も決勝ゴールの小屋松を称賛していた。「アイツは(いい意味で)“ずるい”。個人で駆け引きをすごくやっている」とディフェンスラインとの駆け引きを繰り返し、50m走5秒台の快足をより活かしていた2年生ストライカーに目を細めていた。また野村監督は「(今回の日本高校選抜は)面白い飛び出し系がいっぱいいる」と口にしていたが、湘南ベルマーレFW田村翔太(四日市中央工高)、MF平岡翼(作陽高)らとともに小屋松のスピード、そして仙頭とのコンビネーションは欧州の強豪たちも苦しめそうだ。

 1得点1アシストの活躍で勝利に貢献した仙頭だが、「結果に絡めたのは良かったと思いますけど、ミスして危ないシーンとかも結構あったので細かい所もこだわっていかないと、海外では通用しない」と気を引き締めた。より戦うことのできる存在となって欧州へ。この冬、最も存在感を放った2人が欧州で自信を深めて帰ってくる。

[写真]後半21分、日本高校選抜は小屋松が決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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