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[FA杯]2点を追い付かれたマンU ファーガソン監督「レアル戦の疲労が原因」

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 FA杯は10日に準々決勝を行い、日本代表MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドはチェルシーと2-2で引き分け、再試合が行われることとなった。序盤に2点を先行しながらも、後半に追いつかれたが、ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は「まだFA杯に残れているだけラッキーだ」と、逆転されなかったことに安堵した。

「選手達の疲労度は相当なものだった。それに後半はチェルシーの方が圧倒的に良いプレーをしていた。選手達を責められない。前の試合では、世界のトップであるレアル・マドリーと対戦したのだからね。マドリー戦での疲れが今日の結果に影響したことは言うまでもない」と、5日に行われた欧州CLのレアル・マドリー(スペイン)戦(1-2)の影響を口にした。

「ラファエウとパトリス(エブラ)は疲れ切っていたし、セントラルMFの2人の疲労も相当なものだった。お互いにPA内にボールを入れる展開となって、試合時間も長かったように感じた」

 チェルシーは、MFエデン・アザール、MFジョン・オビ・ミケルを同時起用し、リズムをつくった。だが、選手交代が流れを変えた大きな要因だとは感じていないようだ。

「たしかに途中出場した選手が活躍すれば、そう言うのは簡単だ。だが、われわれの選手達の疲労が顕著に出たことが、試合展開を変えた要因だと思う。選手達がボールを遠ざけていたのを見て、私は皆が疲れているのだと感じた。そういうシーンを見せられれば、何か理由があるに違いないと理解しなくてはならないからね。マドリーとのビッグマッチ後だっただけに、試合に向けた気持ちの持っていき方が難しかったのかもしれない。その点は理解している。後半の選手達の動きが落ちたことは確かだ」

 終盤は猛攻の続くチェルシーを相手に、GKダビド・デ・ヘアが好守を連発。中でも試合終了間際に、MFフアン・マタのシュートを足で防いだ場面は、ユナイテッドを敗退から救うものだった。

「試合中その場面を見逃したんだが、映像で見直した。重要な時間に、素晴らしいセーブでチームを救ってくれたね。あのセーブが無ければ、われわれは敗退していたのだから」と、指揮官もスペイン人GKを高く評価した。

 再試合の日程はまだ決まっていないが、勝利した場合は、4月13日、14日に行われる準決勝で、昨季のプレミア・リーグ王者マンチェスター・シティと対戦することが決まっている。

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