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新加入選手1号を決めたMF関口「シュータリングって感じです」

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[3.12 ACL第2節 浦和4-1ムアントン・ユナイテッド 埼玉]

 大型補強をした今シーズンの浦和レッズ。その中で、初ゴールを決めたのは仙台から加入したMF関口訓充だった。後半19分、左サイドからゴール前の密集に低く速いボールを入れたが、誰も触らず。ボールは、そのままゴールネットを揺らした。

 ゴールが決まってから、一瞬遅れて喜びの表情を浮かべた関口だが、シュートは狙ったものだったのか。「中にいる選手に合わせるつもりでしたが、誰も触らなくても枠に行くボールを蹴ろうと思っていました。シュータリングっていう感じですね」。また、喜びの反応が遅れたことについても「僕の角度からだと、ゴールになったかどうか分からなかったんですよね。みんなが駆け寄ってきて、入ったんだなと分かりました」と、明かす。

 とはいえ、運だけで決まったゴールではない。あの弾道のクロスを入れることは、浦和の選手たちの特徴を考えてのものだったからだ。「浦和は大きい選手が多いわけでもないので、誰にも当たらなくてもゴールに入るような、低くて、速いボールを入れようとは考えていました」。

 移籍加入後、初めて公式戦でスタメン出場し、結果を残した。それでも「1試合良かったくらいでは、浦和の一員になったとは言えない」と話す。そして、まだまだ課題も多いと続けた。「昨年の夏くらいからフル出場はなかったですし、今日も最後は足がつってしまって、走り切れませんでした。この状態でもフル出場できたことは良かったですが、イージーミスもありましたからね。プレーの精度が上がれば、足もつらないと思うので、連係の面とかを確認していきたい。そうやって1年の最後に浦和の一員になったかどうかを判断してもらえればと思います」と、話している。

 初めて埼玉スタジアムで、ホームゲームを戦った関口は「普通は、平日にこれだけサポーターが入ってくれることはない。試合に入りやすい、良い雰囲気をつくってくれました。これを当たり前と思わずに、感謝しながらプレーして、シーズンの最後にはタイトルを獲って一緒に喜びたいですね」と、サポーターへの恩返しを誓った。

(取材・文 河合拓)
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