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[CL]内田が公式戦2試合連続のアシストも…シャルケは8強入りならず

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は12日、決勝トーナメント1回戦第2戦の3日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)はホームでガラタサライ(トルコ)に2-3で敗れ、2試合合計3-4でベスト16敗退が決まった。故障から復帰の内田は右SBで公式戦2試合連続のフル出場。1-2の後半18分には公式戦2試合連続となるアシストも記録したが、8強入りはならなかった。

 敵地での第1戦を1-1で引き分け、アウェーゴールを奪ってホームに戻ってきたシャルケだが、立ち上がりからガラタサライの攻勢に押される試合展開となった。前半6分、MFヴェスレイ・スナイデルからPA内左でパスを受けたFWディディエ・ドログバが内田との1対1で縦に仕掛け、左足でシュート。同10分にもドログバのラストパスからMFイナンが内田の前に体を入れてフィニッシュまで持ち込んだ。

 FWクラース・ヤン・フンテラールが週末のドルトムント戦で左膝を負傷し、FWテーム・プッキが1トップを務めたシャルケはなかなか攻撃の形をつくれずにいたが、前半17分、MFジェファーソン・ファルファンの右CKからDFベネディクト・ヘーベデスが競ったこぼれ球をMFロマン・ロイシュテッターが蹴り込み、先制点。セットプレーからゴールを奪い、2戦合計2-1と勝ち越した。

 しかし、試合の流れは変わらない。さらに攻勢を強めるガラタサライは前半37分、左サイドから仕掛けたスナイデルが内田に倒され、FKを獲得。イナンが中央に流したボールをMFハミト・アルティントップがPA手前から右足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。同42分には中盤でのインターセプトから前線にこぼれたボールにFWブラク・ユルマズが反応。スピードを生かしてヘーベデスを振り切ると、前に出てきたGKの頭上を越すループシュートでゴールネットを揺らした。

 連続ゴールで2-1と試合をひっくり返したガラタサライは、2試合合計スコアでも3-2と逆転に成功。アウェーゴール数でも優位に立ち、シャルケが勝ち抜くには、あと2点が必要になった。それでも、後半に入って徐々に盛り返すシャルケは後半18分、MFマルコ・ヘーガーのミドルシュートがクロスバーを直撃。跳ね返りのセカンドボールをヘーガー、ファルファンとつないでプッキがシュートを狙うと、GKが体を張って防いだこぼれ球をPA内で内田が拾った。内田は体勢を崩しながらもフリーのMFミシェル・バストスを見逃さず、丁寧に横に流し、バストスが左足ダイレクトで無人のゴールに押し込んだ。

 復帰初戦で2アシストを記録した9日のドルトムント戦に続く内田の公式戦2試合連続アシストで2-2の同点、2試合合計でも3-3に追いついたシャルケ。しかし、このままではまだアウェーゴール数の差で敗退となる。その後も必死の猛攻を見せ、後半40分には交代枠を2枚同時に使い、FWネチドゥ・オバシと17歳のMFマックス・メヤーを投入。終盤は一方的に攻め立てたが、同42分、内田の右クロスのこぼれ球を狙ったバストスのシュートもGKの正面を突くなど、あと1点が遠かった。逆に後半ロスタイム、カウンターから決定的な3失点目を喫し、2-3。2戦合計3-4となり、ガラタサライが準々決勝への切符を手にした。


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