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J王者・広島は連敗スタート…敵地で北京国安に敗れる

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[3.13 ACL第2節 北京国安2-1広島 北京]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は13日、グループリーグ第2節を行い、Jリーグ王者のサンフレッチェ広島はアウェーで北京国安(中国)に1-2で敗れた。エースのFW佐藤寿人らを欠く中、0-1の後半30分にFW石原直樹のゴールで追いついたが、直後に2失点目。2月27日のブニョドコル戦(0-2)に続く2連敗となった。

 9日のJ1新潟戦で負傷交代した佐藤が欠場し、MF森崎浩司、MF森崎和幸も遠征に帯同しなかった広島は離脱中のMF高萩洋次郎、MFミキッチら主力の多数を欠く苦しいメンバー構成となった。1トップは石原が務め、シャドーの位置に入ったのはMF清水航平とルーキーのMF野津田岳人。左サイドでは今季から加入したDFパク・ヒョンジンが公式戦初出場初先発となった。
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 立ち上がりから北京国安がホームの勢いに乗って攻め込んだ。前半6分、MFチャン・シーチョーのドリブル突破からスルーパスに抜け出したFWゲロンがシュート。1トップのゲロン、トップ下の元マリ代表FWフレデリック・カヌーテが高い個人能力でチャンスをつくり、広島を押し込んだ。

 広島は前半12分、DF水本裕貴がミドルシュートを狙うが、攻撃は単発。厳しいプレッシャーの前に前線でなかなかボールがおさまらず、攻撃の形をつくれなかった。すると前半21分、北京はチャン・シーチョーの右CKにDFラン・チョンが右足ダイレクトで合わせ、先制点。試合の流れどおり、セットプレーからリードを奪った。

 1点を追う展開となった広島は前半27分、野津田が積極的にミドルシュートを打ったが、枠を捉え切れない。逆に同41分には北京のゲロンが個人技で突破し、PA内からシュート。GK西川周作が弾いたボールをつないで今度はカヌーテが狙ったが、西川が連続セーブで2点目は許さなかった。

 反撃を狙う広島は後半に入ると、徐々にボール支配率を高めていくが、最後のところでかみ合わず、なかなかシュートまで持ち込めない。それでも後半14分のゲロンの決定的なシュートはGK西川が鋭い反応で弾き、こぼれ球に詰めたチャン・シーチョーのシュートにもMF石川大徳が体を張ってブロックするなど、粘り強く守って1失点で食い止め続けた。

 守備陣の奮闘に応えたい攻撃陣は後半23分、清水に代えてMFイ・デホンを投入。敵地で勝ち点を奪うべく、攻勢を強める。後半29分の野津田のミドルシュートは大きく浮いてしまったが、同30分、MF岡本知剛がエリア外から右足でロングシュート。DFに当たってこぼれたボールを石原が拾って右足でゴールにねじ込んだ。なかなか決定機をつくれずにいた広島だが、少ないチャンスを生かして同点に追いついた。

 ところが、わずか4分後の後半34分、自陣PA内でクリアしようとした水本がMFピアオ・チョンにボールを奪われると、そのままシュートを決められ、1-2。同点も束の間、再びリードを許してしまった。後半39分には北京のスタノイエビッチ監督が退席処分を受けるなど、試合が激しさを増す中、広島は同40分、石川に代えてMF山岸智をピッチに送る。もう一度、同点ゴールを目指したが、反撃及ばず、そのまま1-2で敗れた。


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