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浦和、横浜FM、清水など争奪戦の専修大MF長澤、大きなプレッシャーも「ありがたい」

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 関東大学1部リーグで2連覇中の専修大の全日本大学選抜MF長澤和輝は今冬、浦和レッズ横浜F・マリノス清水エスパルスジェフユナイテッド千葉などの獲得競争が報じられ、一躍注目度を増した。2年時に専修大の全日本大学選手権(インカレ)初出場初優勝に貢献したほか、昨年の関東1部リーグで12得点17アシストという抜群の成績を残すなど大学サッカーを代表するプレーヤーは、練習参加したJキャンプでの活躍によってその名をさらにサッカーファンへ知らしめた。

 まだ課題も残すが、シュート、パス、ドリブルすべてがハイレベルな逸材。主将として全国高校選手権へ出場した八千代高(千葉)から「どこの大学へ行ったかということよりも自分が何をやったかの方が大事」と大学サッカーでは新進の専修大へ進学し、ブレない意志を持って成長してきた。現在、周囲は騒がしくなってきているが、本人は「いろいろ練習参加だったり、声をかけてもらうことが多くなったんですけど、そういうのを気にして、丁寧にプレーして自分が変になってしまうのは嫌なので、いつもどおりのプレーができるようにしたいです」と持ち味のアグレッシブなプレーを変えるつもりはない。

 日本一奪還を目指す専修大、ユニバーシアード連覇を狙う全日本大学選抜でもチームリーダーとして、エース格として期待が集まる。14日から全日本大学選抜のドイツ・韓国遠征を行い、4月6日には専修大の大黒柱として桐蔭横浜大との関東1部リーグ開幕戦を戦う。「攻撃のやり方、守備も違うと思うけれど、頭をしっかり切り替えて、二足のわらじをしっかりと使いこなしてというか、切り替えをしっかりして、どちらでもいいパフォーマンスができればと思います」と誓った。

 プレッシャーも力に変える。「(国内での)マークはもっと厳しくなるかなと予想はしているんですけど、自分の中ではそれはありがたいことだと思っている。それだけマークされることは、自分の成長につながると思いますし、その(関東1部)3連覇のプレッシャーだったり、相手のマークなどの環境をしっかりと楽しんで、ゴールに直結するプレーをもっともっとしていければと思います。今回はキャプテンですけど、自分の『いつもどおり』のプレーも発揮できるように、気負わないでやっていきたいと思います」。プレッシャーのなかで昨年、一昨年以上のインパクトを残すことができるか。長澤が今シーズン、大きな注目に値する結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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