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J1年目から「みんなの心を掴む」ため、大学ナンバー1FW赤崎は決意の大学ラストイヤー

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 大学ナンバー1ストライカーは今年、J1年目から大活躍する術を手にすることを目指す。筑波大FW赤崎秀平(3年=佐賀東高)は佐賀東高(佐賀)時代から注目を集めてきた点取り屋で、昨年は関東大学1部リーグ得点王(17得点)。鹿島アントラーズ浦和レッズ清水エスパルスなどが獲得を目指す逸材だ。

「今年は、自分の中でいろいろなことが大きく変わる年だと思うし、自分としてはこの4年間で学んだことを示す1年にしなければいけないと思う。大学サッカーじゃなくて、もっと高いレベルを見つつ、無駄な1年にしたくないなという思いがずっと強いです。チーム(筑波大)のためにというのも凄く分かるんですけど、1年以内に出て行かなければならない。(プロへ進み)個人として戦わなければならない時に、ちゃんと戦える術とタフさを身につけなければならない1年だと思います」

 名門・筑波大、全日本大学選抜のエースストライカーとしてチームにタイトルをもたらす活躍が期待されるが、本人はその活躍はもちろん、それ以上のプレーをしなければならないと考えている。即戦力として大卒1年目からインパクトのある活躍をするために、高い意識を持って、どん欲に1年を過ごすつもりだ。「(近年)大卒がいいと言われている中で、去年コンスタントに出ていたのは(J1では清水の)河井クンひとりだけだったと思うし、その河井クンであっても評価はまちまちだった。自分は、1年目でみんなの心を掴まなければいけないと思っています」と言い切る。

 先週、練習参加した鹿島では手応えと課題と両面を感じた。「アントラーズでは紅白戦にも出場させてもらってスタメンの青木さん、岩政さん相手に結構崩していた部分もあったし、自分のアイディアが通用した部分もあったので自信にはなりました」と語った一方で、「動き出しの部分では通用していた部分もあると思うんですけど、最後のフィニッシュの部分であったり、自分より、身体能力がある相手に対してどう崩していくのかというところでちょっと戸惑った部分もあった」と首を振る。Jで「みんなの心を掴む」ためには、この1年でまだまだ成長しなければならない。そのためにすべてを懸ける1年にする。

(取材・文 吉田太郎)

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