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同期の大津高時代から続く守護神争い、全日本大学選抜GKの座かけて藤嶋&圍が切磋琢磨

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 今年ユニバーシアード(ロシア)で世界一を目指す全日本大学選抜の守護神の座をかけて、大津高(熊本)時代からひとつのポジションを争ってきたGK藤嶋栄介(福岡大3年=大津高、写真)、GK圍謙太朗(桃山学院大3年=大津高)の2人が競い合っている。藤嶋は「圍がいいGKというのは分かっていますし、近くにいいGKがいるということで、自分もそれを目標にしながら、なおかつそれに負けないようにお互い切磋琢磨して成長できる。とてもいい環境だと思っています」とライバルとの争いを喜んだ。

 大津時代も同期の2人。高校3年時の09年全国高校総体でチームは4強へ進出したが、PK戦となった3回戦(対立正大淞南戦)でPK2本ストップするなど快進撃を支えたのは藤嶋だった。そして九州の雄、福岡大の守護神として今年1月の全日本大学選手権(インカレ)決勝を経験したほか、昨年サガン鳥栖の特別指定選手となった藤嶋に対し、圍も2年時に関西学生リーグ1部最少失点で優勝した桃山学院大の守護神として評価を高めた。

 そして昨年、ともに全日本大学選抜入り。藤嶋は「お互いの実力は分かっていた。高校の時も実力差はほとんどないに等しい状態。大津のGKはみんなレベル高くて誰が出てもおかしくない状況の中でやっていたので、そこ(同期2人の全日本入り)は全然驚きはなかったですし、逆に出てきてくれてボクは嬉しかった」という。

 ともに190cm近い長身で気持ちの強さ、力強さ、そして「ここ一番でやられない」という特長がある。藤嶋が「将来プロを目指すんだったら今大学レベルで満足するんじゃなくて、すぐにプロに行っても戦えるような準備をこの大学4年目でやっていきたいと思います」と誓ったように、大学サッカーを代表する2人のGKは14日出発の全日本大学選抜ドイツ・韓国遠征をはじめ、ユニバーシアードでのポジション争いなど今後も切磋琢磨しながらさらに成長していく。

(取材・文 吉田太郎)

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