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[第18回フットサル全日本選手権]1G3Aの北海道FP室田祐「明日は負けちゃいけない」

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[3.15 フットサル全日本選手権 準々決勝 北海道6-3神戸 代々木]

 エスポラーダ北海道(Fリーグ)は15日に行われたフットサル全日本選手権の準々決勝で、デウソン神戸(Fリーグ)に6-3で勝利し、準決勝進出を決めた。この試合で1得点3アシストの活躍を見せたのが、北海道のFP室田祐希だった。次の日本代表入りへの期待も集まるドリブラーは、「良い時間帯に2点を入れることができて、自分たちのリズムで戦えた」と、試合を振り返っている。

 実際に前半11分、室田祐のパスを受けたFP水上玄太のゴールで先制した北海道は、その直後にもFP鈴木裕太郎が追加点を挙げて、リードを2点に広げた。

 しかし、この後、室田祐のミスから、流れを持って行かれている。「あれは、焦りましたね」と自身も振り返ったのは、1-1で迎えた後半2分のプレーだった。日本代表GK冨金原徹のスローに対して、室田祐は目測を誤ってしまう。FP西谷良介をフリーにした結果、同点ゴールを決められた。

「自分のミスから追いつかれたので、絶対に取り返さないといけないと思っていた」。そう話す室田祐は、ここから高い能力を見せつけた。同点に追いつかれた直後に、鈴木のゴールをアシスト。同24分には、距離のある位置からのシュートをGKの死角から決め、再び2点のリードをもたらした。その後、1点を返されたが、同16分には再び鈴木のゴールをアシストし、勝利を決定的なものとした。

 圧巻のパフォーマンスを見せた室田祐には、日本代表入りを期待する声も多い。それでも、本人は「まだ意識しない」と言う。「このチームで優勝したい。それしか、今は頭にありません」。

 16日に行われる準決勝で、北海道はフウガすみだ(関東1)とデリッツィア磐田(東海2)の勝者と対戦する。カテゴリーが下の地域リーグのチームに対して、「絶対に負けられない」と室田祐は言う。「絶対に負けられない。Fリーグのクラブとして、絶対に負けちゃいけないと思う。絶対に勝って、決勝に行きたい」。最高峰の舞台で戦っているプライドを胸に、室田祐は北海道の初タイトルを目指す。
(取材・文 河合拓)
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