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ヨルダン攻略へ“司令塔”憲剛がチームをコントロール

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 トップ下の位置でチームをコントロールする。カナダ戦(2-1)から一夜明けた23日、日本代表MF中村憲剛(川崎F)は26日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦(アンマン)に向け、試合展開に応じた柔軟な戦い方をポイントに挙げた。

「相手の出方を見ないといけない。自分たちがボールを持ったときに、ヨルダンが前から(プレッシャーに)来るのか、自陣からスタートするのか。それによって変わる」。ホームのヨルダンがどんな戦術で来るか、それはいくら予想しても、実際に試合が始まってみなければ分からない。だからこそ、臨機応変な対応が求められる。

「つなぎたい選手がつないで、蹴りたい選手が蹴るではダメ。そこをハッキリさせないといけない」。チームとしての意思統一。カナダ戦で課題となったセカンドボールの部分も「前から(プレスに)行ったら、後ろも付いていかないといけない。コンパクトさが大事」と、チーム全体の連動性が欠けていたことが要因だった。

 カナダ戦はFW香川真司がトップ下で先発したが、後半開始から中村がトップ下に入り、香川は左サイドに回った。チーム全体のバランス、日本代表におけるトップ下の“経験値”、さらには香川、中村それぞれの持ち味をいかに生かすかを考えると、ヨルダン戦では中村がトップ下で先発する可能性もある。

 4年前、南アフリカW杯出場を決めた09年6月6日のウズベキスタン戦にもトップ下で先発し、FW岡崎慎司の決勝点をアシストした背番号14。プレーの面でも、戦術の面でも、憲剛が“司令塔”として日本を再びW杯へ導く。

(取材・文 西山紘平)

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