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岡山DF後藤、究極のメモリアル弾「まさか、自分で取れるとは…」

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[3.24 J2第5節 横浜FC 0-1岡山 ニッパツ]

 これだけ『メモリアル』という枕詞が相応しいゴールは、そうそうないだろう。J2第5節の横浜FC戦の後半ロスタイムに、DF後藤圭太が決めた、劇的な決勝点のことだ。開幕から4試合連続で引き分けていたチームに、シーズン初勝利をもたらしたという意味で、チームにとっても貴重な一撃だ。

 さらに後藤個人にとっても、多くの意味を持つ。前節の水戸戦(1-1)でも勝ち点1をもたらす同点ゴールを挙げたDFにとって、キャリアで初の2試合連続ゴール。1シーズンで2得点を挙げたのも、9年目のキャリアで初めてのことだ。

 劇的ゴールを振り返り、後藤は「開幕4試合、引き分け続きですごく苦しくて。そのトンネルの出口が明るくて良かったです」と笑顔を見せ「結構、ボールを持たれて、90分を通じて苦しかったですが、ああいう形で最後ゴールを決められて、勝てて、良かったです」と言葉を続けた。

 だが、これだけではない。この試合は、後藤自身にとってJ2通算100試合目の出場となるメモリアルゲームだった。しかも前日には自身の子供が誕生したばかり。もはやサッカーの神様が、演出したとしか思えない得点に、後藤自身も、信じられない様子だった。

「まさか、ですよね。『点を取ったら揺りかごをしてほしい』とチームメイトには言っていました。そのゴールを自分で取れたのは…。思い出に残るゴールです」と、感無量の表情を浮かべた。

 嬉しさの詰まったゴールを挙げ、1シーズンの得点数もキャリアハイとなった。だが、これで終わりじゃないと、後藤は強調する。「勝ててホッとしましたが、この後が大切になってくる。これから岡山に帰って、愛媛でのアウェー戦に備えますが、愛媛戦も応援に来てください」と、最後は今季初の連勝を目指すチームに対する応援を呼びかけた。

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