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[MOM758]日章学園MF菊池禎晃(新3年)_負傷明けも違い示した異才

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.29 ミズノカップU-18IN香川 日章学園2-1桃山学院 瀬戸大橋記念公園]

 試合を観戦していた関係者たちが「キックの質が違う」と絶賛していた。日章学園(宮崎)のMF菊池禎晃主将(新3年)は1年時の全国高校選手権初戦(対鹿島学園)でいきなり先制ゴールを決めるなど注目を集めてきた技巧派のMF。この日は左足の靭帯負傷から復帰したばかりでシュート練習など全く行なっていなかったというが、ゴールを捉えた強烈なミドルシュートがFW横山佳紀の先制点につながるなど、後半途中までの出場で勝利に貢献した。

 ボランチで先発した桃山学院戦の予定は前半のみの出場だったようだが、0-0で後半へ突入する展開から後半もプレー。トップ下へ移った後半は果敢な飛び出しと弾丸ミドルで攻撃にアクセントを加えた。連続ゴールで2点をリードした時点ですぐに交代したが、ゴールに近づけば、近づくほどやはり怖さは増す。「1年の時には周りを活かすということだけ考えていて、2年から得点にこだわろうと意識していた。でも難しくて、気づいたらアシストしかしていないとか。ただ3年(新チーム)になって、少しずつ自分で得点が取れだしてきている。アシストだけでは怖くない。結果を出さないといけないと思っている」と力を込めた。

「誰も予想できない発想とか、そこに合わせるピンポイントのパスとかプロにもは負けない自信があります。でもそこに行くまでにチャレンジした時にミスがでたり、イージーミスが出たりとかは課題ですね。自分は背が小さい分、足下や判断では負けたくない。何かストロングポイントがなければいけない。追い求めていきたい」と自己分析。九州を代表するタレントのひとりだが、サッカーに対する意識の高さと将来への危機感はその言葉から伝わってきた。「(宮崎県内では)刺激が少ないです。チーム内でももっとレベルアップしたい。(意識を高く持って)自分で取り組むしかない」

 どんな境遇でも常に自分自身にプレッシャーをかけながら、サッカー選手としての強さを増していっている日本代表MF本田圭佑は憧れの存在だ。「本田圭佑選手とかメンタリティーは好きですね。(自分も誰かのコピーではなく)オリジナルがいい。それを見せつける自分も大事ですけど、認めてくれる人も出てきてほしい。まずは認められる結果を残さないといけない」。成長するために非常にどん欲。チームはもちろん、個を成長させるために自ら追い込んでいくだけだ。

(取材・文 吉田太郎)
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