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初勝利が遠い川崎F…憲剛「これだけ押し込んで1点は物足りない」

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[3.30 J1第4節 川崎F1-1甲府 等々力]

 またしても勝利が遠かった。メインスタンド改築工事に伴い、今季初の等々力開催となったホームゲーム。川崎フロンターレは1-1の引き分けで開幕から2分2敗となった。ナビスコ杯を含めても今季公式戦2分3敗と、いまだ勝利を挙げられずにいる。

 試合内容では完全に甲府を上回っていた。0-1で折り返した後半のシュート数は11本対2本。足の止まった甲府を攻め立てたが、後半20分にFWレナトがPKを失敗し、同41分にはFW矢島卓郎のヘディングシュートがポストを直撃した。終了間際の後半43分に矢島が同点ゴールを決め、敗戦を免れたが、勝ち点3には届かなかった。

「勝ち切れなくて残念。ゴールはごっつぁんだし、決められたことはよかったけど、あと2回チャンスがあった。どっちかを取っていれば勝っていたと思うし、悔しいし、もったいない」。後半30分からの出場で同点ゴールを決めた矢島も、得点を喜ぶことはできなかった。

 FW大久保嘉人も「今日は流動性がなかった。みんな止まって出してで、最後はパトリックの頭になっちゃう。(189cmと長身の)パトリックが入ることでそういう意識になるのかもしれない」と指摘しながらも「もっと(攻撃に)厚みを持たせるサッカーをすれば全然勝てる」と、修正に自信を見せた。

 選手たちは試合内容に手応えを口にしている。MF中村憲剛は「これだけ押し込んで、1点は物足りない」と言い、移籍後初先発となったMF山本真希も「勝てた試合だと思う。非常に悔しい」と唇をかむ一方、「一回勝てば勢いに乗ると思う」と切り替える。内容がいいからこそ、勝利に結びつかなかったことを悔やむ選手たち。悪循環に陥る前に初勝利を手にしたいところだろう。

(取材・文 西山紘平)

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