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クラブ史上初の1試合4得点の千葉FWケンペス、「スコアよりも勝てたことがうれしい」

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[3.31 J2第6節 千葉6-1北九州 フクアリ]

 頭、右足、左足、右足。今季からジェフユナイテッド千葉に加入した万能FWケンペスが本領を発揮した。

 まずは前半15分、MFジャイールからのCKを直接頭で合わせて1点目。2点目は前半ロスタイム、ジャイールからの今度は左クロスに飛び込み、GKに弾かれたボールを再び押し込んだ。後半に入っても北九州ゴールに迫るケンペスは、1分、PA内右でボールを受けると、左足を振り抜く。綺麗な弧を描いたシュートがゴール左隅に突き刺さり、ハットトリックを達成。トドメは後半16分、DF山口智のヘディングシュートがゴールライン上でかき出されるが、こぼれ球をダイレクトで押し込み、クラブ史上初となる個人での1試合4ゴールを達成した。

「チームが欲しかった1勝。ホームで勝てたことも自信になるし、まずスコアよりも勝てたことがうれしい」。試合後、ケンペスは自身の活躍よりまずはチームで勝ち取った勝利を喜んだ。

 ケンペス自身も第2節の熊本戦(3-0)で2ゴールを挙げていたものの、前節のG大阪戦ではスタメンを外れるなど、うっ憤がたまっていた。「毎試合結果をだすのは難しい。ただ、きょうはパワーであったりテクニックをすべて出せた。サポーターにケンペスという選手がどういうプレーヤーであるかを見せることが出来た。非常に満足しています」とサポーターに“あいさつ”出来たことを喜んだ。

 開幕戦のホームでの札幌戦を落とした千葉は、第4節の鳥取戦も引き分けるなど、今季はホームでの勝ち星が遠かった。だが迎えた3月最終戦、北九州を迎えた一戦は、これまでのうっ憤を晴らすかのような大勝劇でホーム初勝利を飾った。3月の6試合を2勝3分1敗で終えた千葉。最高のスタートダッシュとはいかなかったが、この大勝劇が流れを変えるはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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