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急きょ右SBで先発の米倉は2アシストの満点回答、「“賢いプレー”が出来る谷澤くんのおかげ」

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[3.31 J2第6節 千葉6-1北九州 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉のスタメン発表で目を引いたのは、本来攻撃的なポジションを得意とする米倉恒貴のDF起用だった。だが試合開始から右SBのポジションに入ると、前半4分のDF大岩一貴の先制点をアシスト。さらに後半44分のMFジャイールにドンピシャクロスを送り、2アシストという最高の結果を残して見せた。

 急きょのSB起用だった。右SBのレギュラー高橋峻希が、一昨日の練習後に筋肉系のトラブルを訴えたため、欠場を余儀なくされた。「昨日、(右SBでの先発を)言われました」と話した米倉。右SBでの出場は「J1の時に2~3回あります」。だが無難にこなすどころか、満点回答で応えてみせた。

 自身のSB像については、「自分は8割方、攻撃に比重を置いています。だけど守備もしなければいけない。相手の嫌なプレーをしなければ意味がないと思っている。次もこのままいけばSBだと思うので、意識してやっていきたいと思っています」とまだまだ勉強中を強調した。今日の出来については、「谷澤(達也)くんが中に入った動きとかをしてくれた。スペースを作ってくれた。“賢いプレー”が出来る谷澤くんのおかげかなと思います」と先輩の心遣いに感謝した。

「自分的にはあまり得意なポジションではありませんが、チームには前にいい選手がたくさんいる。まずは試合に出ることが大事だと思っています。SBでも前の谷澤選手とすごく連携が取れているので、全然問題なくやれているなと思います。チームが勝つためには(自分の挙げた)数字で結果が出るのは嬉しいこと。でも自分は前の選手なので、ゴールがほしいというのは常にある。チャンスがあれば狙いたいと思っています」

 ライバルの怪我で巡ってきたチャンス。鈴木監督も「彼自身のフィジカルを生かしたプレーは存分に発揮してくれた」と評価した右SB米倉。新たなオプションとして確立されれば、千葉にとってこれ以上の補強はない。

(取材・文 児玉幸洋)

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