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[ミズノカップIN香川]準決勝敗退の佐賀北は涙、涙…転任の松尾監督「ベストゲームでした」

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[3.31 ミズノカップU-18IN香川 佐賀北0-2興國 香川県営サッカー・ラグビー場サブ]

 試合終了の笛が鳴り響くと、佐賀北の選手たちの目から涙が溢れ出た。ひと目をはばからず、号泣する選手たち。試合後の挨拶、そしてクールダウンが終わっても、選手たちはずっと俯いていた。

 佐賀北は9年間チームを指導してきた松尾智博監督が4月1日付で同じ佐賀県内の県立校へ転任。そのため、この日行われる2試合が、指揮官とともに臨む最後の戦いだった。前日30日の夜のミーティングでチームを離れることを初めて選手たちに打ち明けた松尾監督。選手たちのモチベーションは負ければまるで公式戦のように高かった。

 ただ、個々の技術、フィジカルで上回る興國からなかなかボールを奪うことができない。プレッシャーを外されて自陣PAで何とか跳ね返すような場面の連続だった。そして前半終了間際にクリアボールがゴールへ吸い込まれる不運な形で失点。1点を追う後半は前から必死にボールを追い回し、少ないながらもカウンターから司令塔MF松本健太郎がDFの背後へ落とすボールに、FW徳永遼太郎やFW佃雄大が走り込むなど同点の期待を抱かせる攻撃を見せていた。

 だが逆に後半33分の失点で0-2。今大会で優勝し、指揮官を最高の形で送り出したかった選手たちの思いが敗戦と同時に一気に溢れ出た。「ベストゲームです」と静かに語った松尾監督の目にも涙。公式戦さながらの選手たちの胸を打つ戦いぶりに感謝した指揮官は、「あとは攻撃の精度のところですね」と今後の成長に期待を寄せていた。

(取材・文 吉田太郎)
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