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[MOM767]興國DF北谷史孝(新3年)_指揮官「別次元」と絶賛の注目DF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.31 ミズノカップU-18IN香川 佐賀北0-2興國 香川県営サッカー・ラグビー場サブ]

 興國(大阪)の守備の柱、CB北谷史孝主将は「ミズノカップU-18 IN 香川(うどん県)2013」を代表するDFだった。準決勝ではカウンターから背後へボールを落としてくる佐賀北の攻撃に対して「全然怖くなかった。自分は足にも結構自信がある。前を狙いながら多少背後取られても、もう1回(奪う)チャンスがあるので。リスク管理しながらやっています」と冷静に対応。一気にゴールへなだれ込もうとする相手アタッカー陣から50m走6秒1の俊足とボール奪取力の高さを活かしてインターセプトすると、抜群のボールコントロールでプレッシャーを外してドリブルで持ち上がっていく。内野智章監督は「別次元」と絶賛していたが、確かにピッチ上で見せる存在感はピカイチだった。

 スピードと181cmの高さ、そして非常に高い技術を兼ね備えた好選手。高校生相手では簡単には攻略されそうにないが、それは本人も自覚しているようで「Jのユースとか相手でも自信はありますね。FWで、同期ではそんなに苦い思いはしていない。(高校生相手で対応できなかったのは)2年前、選手権予選のベスト4で大阪桐蔭の川崎フロンターレに行った田中(淳一)選手。それ以来は苦い思いはしていないです」と口にする。

 ただし、昨年、今年と2度練習参加した松本山雅FCで高校生とプロとのパワーの差を痛感した。「高校生では取れるけれど、キャンプへ行った時には身体がキレイに入ってもパワーで押されたりして、取りきれないところがある。これからはパワーをつけてプロへ行けるようにしたいです」。また松本から言われたことは「狙えているところは狙えているけれど、高校生レベルでやっているプレーが多い」ということ。より高いレベルのFWを常に意識して自身の守りを向上させる。

 肉体改造にはすでに取り組んでいる。ラグビー部の先生についてもらっての筋力トレーニングを実施。ラグビーでも走力が必要なポジションであるバックスと同じメニューをこなしながら筋力強化を図っている。その効果は出ているとのことで「よりサッカーで必要な筋肉をつけるようにしている。体重は1年で4、5キロ増えましたし、空中戦でも弾けるようになった」。技術、スピードに加えてパワーアップしたフィジカルを得たことでより強固な壁となった注目DF。チームのスペイン遠征でも現地で絶賛されたという北谷が、間もなくスタートする全国総体予選では大阪のライバルたちを完全にシャットアウトする。

(取材・文 吉田太郎)
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