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川崎Fが今季公式戦初勝利、大久保&矢島弾で磐田を振り切る

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[4.3 ナビスコ杯第3節 川崎F2-1磐田 等々力]

 川崎フロンターレはホームでジュビロ磐田に2-1で競り勝ち、今季公式戦6試合目にして待望の初勝利を挙げた。前半44分、セットプレーからFW大久保嘉人が先制点。後半7分にFW矢島卓郎のゴールでリードを広げると、磐田の反撃を1点に食い止め、逃げ切った。

 ここまで今季公式戦5試合を戦い、2分3敗といまだ勝利のない川崎F。リーグ戦に向けてもきっかけとなる1勝を手にしたいホームゲームで立ち上がりから果敢に攻め立てた。前半9分、磐田GK八田直樹のキックが矢島の体を直撃。こぼれ球を拾った矢島がそのままシュートを狙ったが、惜しくもゴール右に外れた。

 ボールポゼッションを高め、磐田を押し込んでいく川崎F。前半28分、FWレナトの左CKに今季公式戦初先発となったDFジェシが頭で合わせるが、ゴール上へ。同40分には右サイドを突破した大久保のクロスにレナトが右足で合わせたが、DFのブロックに阻まれた。

 攻め込みながら1点が遠かったが、前半44分、セットプレーを生かして先制に成功した。左後方からのMF中村憲剛のFKに合わせたのは大久保。ファーサイドからゴール前に走り込むと、右足で捉え、ゴールネットを揺らした。

 川崎Fが先制点を奪ったのは今季公式戦6試合目で初めて。最高の形で前半を折り返すと、後半立ち上がりの7分にはカウンターから大久保が矢島に丁寧なラストパスを通す。PA内左に進入した矢島は縦に仕掛け、左足を一閃。GKの頭上を越す強烈な一撃で2-0と突き放した。

 後半開始からMF山田大記をピッチに送り込んでいた磐田は失点直後の後半10分にMF松浦拓弥も投入する。後半22分にはMF金沢浄の左クロスに松浦がヘディングで合わせたが、ゴール上へ。さらにこの直後に最後の交代枠を使ってFW金園英学を投入。立て続けに攻撃的なカードを切り、攻勢を強めた。

 後半23分、レナトのクリアミスを奪ったDF駒野友一の右クロスに飛び込んだFW前田遼一のヘディングシュートはわずかに合わなかったが、同28分、ついにゴールをこじ開ける。駒野の右CKに合わせたのは金園。強烈なヘディングシュートでゴールネットを揺らし、1-2と1点差に追い上げた。

 勢い付く磐田は後半31分、駒野のロングフィードから前田が右サイドのスペースに飛び出す。マイナスに戻したボールを山田が右足で狙ったが、シュートはゴール左に外れた。リーグ戦では今季2分2敗と未勝利の磐田だが、ナビスコ杯は開幕から2連勝中。3連勝で6日のJ1浦和戦に弾みを付けたい一戦でもあったが、終盤の怒涛の反撃も及ばず、そのまま1-2で敗れた。

 3月30日のJ1甲府戦(1-1)に続く公式戦2試合連続ゴールが決勝点となった矢島はゴールシーンについて「カウンター気味で(大久保)嘉人さんからいいボールが来たので、思い切り打った。前回(甲府戦)は勝ち切れなかったので、勝ててよかった」と振り返り、「(初勝利まで)すごく時間がかかったけど、一つ勝てたので、ここからもっと勝てるようにがんばりたい」と決意を新たにしていた。


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