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[プレミアリーグEAST]三菱養和SCユースは難敵からの初勝利逃すも無失点ドロー

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[4.7 プレミアリーグEAST第1節 三菱養和SCユース0-0青森山田高 養和巣鴨]

 三菱養和SCユース(東京)はホーム、三菱養和会 巣鴨スポーツセンターグラウンド(東京)で行われた青森山田高(青森)戦をスコアレスドロー。後半は相手にシュート10本を放たれたが、ゴール前で身体を張ってしのぎ切り、勝ち点1を獲得した。

 過去2年間のプレミアリーグでの対戦で一度も勝っていない難敵との開幕戦。チームには「一泡吹かせてやりたい」という気持ちも強かったようだ。警戒されていた前線のFW木村陸人や左MF秋田翼(ともに3年)が相手にプレッシャーをかけ、終盤は交代出場の右MF相馬勇紀(2年)のスピードが効果を発揮していた。観衆を沸かせる場面もつくったが、初勝利はならず、スコアレスドロー。それでも山本信夫監督はCB飯泉涼矢(3年)中心に守った守備陣について「DFのメンバーは昨年から入れ替わっているところがある。そういう意味では不安はあったんですけど、守りに関してはゼロに抑えたことで、本当に多少ですけど自信を持てると思う」と粘り強く対応して無失点で終えたことを讃えていた。

 ただ、運動量の落ちた終盤については昨年と比較して指摘。「最後、もうひと踏ん張りできないといけない。去年のチームなんかは最後のところで走り切るという部分は、相手を上回っていたと思う。まだまだきょうは足が止まってというところがあった」とレベルアップを求めた。またチームとしての崩しや、ゴール前での個人の泥臭さやアイディアなど課題はある。

 それでも2年連続最終節で8位残留を決めたチームは、それを上回る成績への期待も大きい。特にアタッカー陣は木村ら下級生から経験を積んできた選手が多く、青森山田の黒田剛監督も「養和はこの3年で一番いい。力強いし、高体連がやるようなパワープレーも持っている」と分析していた。参加チーム中、唯一の街クラブは厳しい戦いを通じて個を伸ばし、結果も残すことができるか。「総合力の問われる大会」(山本監督)で、今年こそ上位へ進出する。

[写真]飯泉を中心とした三菱養和SCユース守備陣は無失点

(取材・文 吉田太郎)
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