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C大阪が2-1でF東京を破り、Bグループの首位に立つ

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[4.10 ナビスコ杯第4節 C大阪2-1F東京 長居]

 ナビスコ杯は10日にグループリーグ第4節を行い、Bグループ4位のセレッソ大阪は、ホームで首位のFC東京と対戦した。後半10分にMF柿谷曜一朗のゴールでC大阪が先制すると、同16分にはF東京もFW李忠成のゴールで同点に追いつく。同24分にはMFシンプリシオがミドルシュートを決めて、2-1と再びリードする。試合終盤に出場したFW播戸竜二が出場からわずか3分で2度の警告を受け、退場するアクシデントもあったが、F東京にゴールを許さずに2-1で勝利して、暫定ながらBグループの首位に立った。

 決勝点を挙げたシンプリシオは「「ホームの試合で勝ち点3は大事ですし、僕のゴールでチームの勝ち点3獲得をサポートできたのは、嬉しく思います」と喜び、今後のナビスコ杯について「自分たち自身が勝ち点3を積み重ねて行くこと。他のゲーム次第でグループリーグ突破が決まるかもしれないが、落ち着いてまずは自分たちのやるべきことをやっていきたい」と、勝ち続けていくことが大事だと強調した。

 序盤は静かな立ち上がりを迎えた。前半9分にF東京が左SHで先発したMF三田啓貴がゴール前にクロスを入れる。これを李が頭で合わせたが、シュートはGKキム・ジンヒョンの正面を突いてしまう。対するC大阪もMFシンプリシオ、MF扇原貴宏、DF丸橋祐介の正確なミドルパスを活かし、効果的な速攻を見せる。前半34分にはシンプリシオのスルーパスを受けたFWエジノがシュートを放ったが、ボールは左に外れて行き、得点にはならなかった。前半37分には三田の折り返しから、FW渡邉千真が左足でシュートを放ったが、これもGKキム・ジンヒョンの正面を突いた。結局、両チームともにゴールを挙げられないまま、前半を終えている。

 試合は後半に入り、激しく動いた。後半10分にC大阪は、柿谷が先制点を挙げる。扇原が相手のボールを高い位置で奪い取り、ゴール前のエジノにクロスを入れる。これはDFに弾き返されたが、ボールは柿谷の前に転がる。桜の背番号8はコントロールしたシュートを右サイドネットに蹴り込んだ。

 先行されたF東京は、13分にMF東慶悟をピッチに送り出した。後半15分にはMF米本拓司がミドルシュートでゴールを狙ったが、シュートはクロスバーを大きく越えて行った。同16分には右SBで起用されたDF加賀健一がゴール前に精度の高いクロスを入れる。これを李がヘッドで合わせて、試合を振り出しに戻した。これで勢いに乗ったF東京は、18分にも左サイドの三田からゴール前の渡邉にクロスが入る。しかし、渡邉のシュートは 右に逸れていった。

 後半23分にC大阪のレヴィー・クルピ監督は、扇原に代えてMF楠神順平を起用する。その直後だった。シンプリシオが山口、枝村と2度のワンツーを見せ、右足でシュート。これがゴール右隅に決まり、再びC大阪が1点をリードしている。

 ここでF東京は三田を下げて、ケガ明けのMF石川直宏を起用した。しかし、その直後にチャンスをつくったのも、C大阪だった。シンプリシオがパスカットから攻め上がり、右のエジノへ絶妙なスルーパスを送る。決定的な場面だったが、エジノのシュートはGK塩田が懸命に体を張ってブロックした。同29分にもC大阪はチャンスを迎える。最終ラインの背後を取った柿谷が、GK塩田をかわしてシュート。しかし、ゴール前に戻ったDF高橋秀人がライン上で食い止めて、追加点は許さなかった。

 PA内までボールを運べないF東京は、ミドルシュートでゴールを狙う。32分に李が左足で放ったシュートは枠を捉えたが、GKキム・ジンヒョンに抑えられた。同34分にはシンプリシオのループパスをPA内で受けた柿谷が、DF2人に囲まれながらもシュートに持ち込んだが、ボールは左へ外れて行った。

 後半36分にF東京は渡邉に代えて、MFネマニャ・ヴチチェヴィッチを起用し、交代枠を使い切った。同43分にはC大阪もエジノに代えて、FW播戸竜二を起用した。後半ロスタイムには楠神と柿谷のパス交換から最後は播戸がシュートチャンスを得たが、シュートはクロスバーを大きく越えた。その直後にはオフサイドの位置でボールを受けた播戸が、笛が聞こえなかったためにプレーを続けてシュートを打つ。交代直後にも警告を受けていた播戸は、このプレーで2度目の警告を受けて、わずか3分で退場となってしまった。

 数的優位を得たF東京は、C大阪ゴールに圧力を掛けるが、最後まで得点を挙げることはできなかった。2-1で勝利したC大阪が勝ち点を7に伸ばし、Bグループで首位に立っている。

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