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[Y☆voice233]三菱養和SCユースFW木村陸人「プレミアで結果残してから道を拓いていくしかない」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第233回目は三菱養和SCユース(東京)のFW木村陸人選手(3年)です。強靭な肉体と泥臭い動きでゴールを連発する“街クラブの雄”のエースストライカー。故障からの完全復活を期すシーズンの目標とは?(取材日:3月21日)

―去年苦しんだのはどの点?
「イギョラ杯のときにシンスプリントで離脱してしまって、それが長引いてしまった。それで5月の関東のクラブユースあたりから復帰して、その時は点も取れて調子良かったんですけど、クラブユースの本大会の後に腰を怪我してしまって。それからが長くて、プレミアも後期で残留争いしている中、ちょっと出たりで完全に治すことができなかったので、(回復が)ここまで伸びてしまった」

―1年時のインパクトがかなりあっただけに、自分も取り戻そうと
「こういう大会(イギョラ杯)だけじゃなくて、ちゃんとプレミアで取れるようにしないといけない。J相手に自分たちのサッカーができるか。今大会は3試合出て6得点です。点取ることにはこだわっていきたいと思っている。去年、プレミアではチーム全体でも20いっていないくらいだった。自分が取ったらもっと楽に残留できたところもあった。今年は決めきるところにこだわっていきたい」

―怪我している間はどのような練習を
「トレーナーの人と重点的に(フィジカル強化を)やって、より強くなったのかなと思う。メンタル的もこの一年間で強くなったと思う。もともと中学の時から怪我することが多かった。高校からは怪我しないように頑張ろうと思っていたけれど、その矢先にこういうことが起きちゃったので、辞めたくなった時もあるんですよ。そういう時に両親とかが支えてくれたこともあって乗り越えることができた」

―エースとして巻き返しの1年にもなる
「頑張ります。1年の時に最初だけだったんですけど、3試合連続で4点取れた。まずは1年の時の得点を上回るところから始めて、そこから徐々に2桁に近い得点を取って、得点だけでなくてチームにひとつでも多く貢献できるようにやっていきたい」

―今年のチームについては
「サッカー外でも仲良くて、黒木周とか面白い選手ばかりなのでサッカー外でもいいし、サッカーやる時は切り替えてやりたい。今年からコーチになった庄内(文博)さんからは『2センターの間で受けて、常にゴールだけを意識していけ』と言われている。昨日も1対1のところを2度つくれて、去年よりはチャンス的なものは多くなっていると思う。得点の匂いがするようになった。秋田翼とか相馬勇紀とか速いのでその点も武器だと思う」

―今年は力を発揮できると思うが
「プレミアなので簡単にはやらせてくれないと思う。その中でしっかりと結果を残していかないと。今年ラストで進路にも関わってくるので頑張りたい。ここからプロに行けたら行きたいですし、今のままでは無理なのでプレミアで結果残してから道を拓いていくしかない。毎試合1点取るくらいやっていかないと残留は難しいし、上にもいけないと思うので取っていく」

―自分の自信のあるプレーとは?
「泥臭いところですけど、クロスに頭から飛び込むところとか。クロスからのヘディングの強さ。ヘディングは負けないです」

―課題は?
「課題は運動量を上げること。あと前線からの守備ももっとしていかないといけない」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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