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94分に加藤が劇的FK弾!!愛媛が7位浮上

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[4.17 J2第9節 熊本0-1愛媛 うまスタ]

 5試合連続未勝利の20位・ロアッソ熊本と10位の愛媛FCとの一戦は、後半アディショナルタイムに交代出場のMF加藤大が決めた決勝FKによって、愛媛が1-0で競り勝った。

 左足から放たれた放物線が鮮やかな弧を描いてゴール右隅へ吸い込まれた。0-0で突入した後半アディショナルタイム、愛媛はペナルティーアークで獲得したFKから背番号18が左足を振りぬく。10人が並んだ熊本の壁を越えたボールはそのままゴール右隅へ。ベテランGK南雄太も一歩も動けないスーパーゴールで愛媛が決勝点を挙げた。

 全日本ユース選手権で4強進出した三菱養和SCユース(東京)から新潟を経て愛媛で2年目の加藤は、チームメートからもみくちゃにされた劇的FKについて「自分でもとってもビックリしていますね」と微笑。「いつも途中から出て結果を出せていなかったので、サポーターの皆さんに恩返しをしたいというか、チームの勝利に貢献したいという気持ちでプレーしていたので、それがゴールにつながって良かったです」と静かに喜んだ。

 最後の最後で動いた試合はホームの熊本が優勢に進めていた。熊本は前半2分、FW北嶋秀朗がDFの股間を抜くスルーパス。DFと競りながらキープしたFWファビオが切り返しから右足シュートを放ち、こぼれ球に反応したMF養父雄仁が右足シュートでゴールを狙った。

 対する愛媛は8分、中央のFW河原和寿が左サイドへ展開すると、左MF三原向平のクロスボールをPAでコントロールした河原が決定的な右足シュートへ持ち込んだ。だが熊本はGK南が右足で止めて先制を許さない。

 スペースへ飛び出すファビオを起点に攻める熊本に対し、愛媛は河原を起点としたサイド攻撃から押し返す。その中で主導権を握って攻めた熊本は、27分に右SB筑城和人のラストパスをニアサイドへ飛び込んだ北嶋が合わせ、43分にはファビオのスルーパスに反応したMF齊藤和樹がGKをかわす場面もあった。

 後半も熊本が愛媛をゴール前まで押しこむが、24分に筑城のループパスからMF養父雄仁が放った右足シュートがゴールのわずか左へ外れるなど、なかなか1点を奪うことができない。熊本は後半40分に初めてベンチ入りしたMFドゥグラスをピッチへ送り込み、43分には鹿屋体育大からの特別指定選手であるDF坂田良太を前線へ投入して勝ち点3を目指す。だが、愛媛の堅い守りをこじ開けることはできず。逆にカウンターからチャンスをつくっていた愛媛は、後半19分から投入されていた加藤の今季初ゴールとなる大仕事によって7位へ浮上した。

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