オーストラリアAリーグは21日、ファイナルシリーズの決勝を行い、MF小野伸二の所属するウェスタン・シドニー・ワンダラーズはセントラルコースト・マリナーズと対戦し、0-2で敗れた。小野はフル出場し、正確なキックでチャンスを演出したが、得点には結びつかず、Aリーグ参戦1年目での総合優勝はならなかった。

　今季、Aリーグ初参戦となったウェスタン・シドニー。レギュラーシーズンを1位で終え、来季のACL出場権を獲得するとともに、シーズン総合優勝を決めるファイナルシリーズには準決勝から登場した。ブリスベン・ロアーとの準決勝では、小野の芸術的なループシュートなどで2-0で勝利し、決勝に進出。初参戦初Vの快挙に王手をかけたが、あと一歩届かなかった。

　前半終了間際の44分にCKから先制点を許すと、後半は小野が巧みなパスでチャンスを演出するが、同点ゴールが遠い。後半23分にはPA内のハンドで痛恨のPK献上。0-2とリードを広げられ、その後の反撃も実らなかった。