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スターリッジの強烈な恩返しでリバプールがチェルシーと分ける

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[4.21 プレミア・リーグ34節 リバプール2-2チェルシー]

 プレミア・リーグは第34節を21日に行い、リバプールはホームのアンフィールドでチェルシーと対戦した。来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権の獲得を目指すチェルシーだが、冬の移籍市場でリバプールに放出したFWダニエル・スターリッジに後半の45分だけで1得点1アシストの活躍を許し、2-2の引き分けで試合を終えた。消化試合数が少ないチェルシーだが、アーセナルに抜かれ、順位を暫定4位に落としている。

 序盤、攻勢のリバプールは5分にDFグレン・ジョンソンがPA内に侵入してチャンスを得たが、シュートはゴール右へ外して行った。一方のチェルシーも前半20分にMFオスカルのパスを受けたMFラミレスが強烈なシュートを放ったが、GKペペ・レイナの正面を突いた。それでも同26分にはMFフアン・マタのCKをオスカルがヘッドで合わせて、チェルシーが先制した。その後もチェルシーは29分にDFダビド・ルイスの強烈な直接FKで追加点を狙う。GKレイナのキャッチミスを誘ったものの、ゴールラインを割る前にレイナにボールを抑えられている。

 リバプールも41分にルイス・スアレスがPA内までボールを運び、シュートチャンスを得たが、右足から放ったシュートはGKペトル・チェフに弾かれている。このまま1-0とチェルシーがリードして前半を折り返す。

 後半に入るとリバプールは、MFコウチーニョに代えてFWダニエル・スターリッジを起用した。そのスターリッジが、いきなり見せ場をつくる。キックオフ直後のプレーで右サイドを突破したスターリッジが、ゴール前のMFスティーブン・ジェラードにラストパスを送る。決定的な場面だったが、ジェラードのシュートはGKチェフが反応した。

 その直後にもスターリッジは、ドリブルから強烈なシュートを放つ。GKチェフもボールに触れなかったが、シュートは右ポストに嫌われた。完全に流れを掌握したリバプールは、3度目のチャンスを生かした。決めたのは、もちろんスターリッジ。後半7分、右サイドからのクロスをPA内で受けたイングランド代表ストライカーは、ダイレクトでボールをゴールに叩き込んだ。

 数か月前までチームメイトだった男に、流れを変えられたチェルシーだが、後半12分にFWルイス・スアレスのハンドでPKを得る。これをMFエデン・アザールが確実に決めて、再びリードした。同34分にチェルシーはアザールに代えて、古巣対戦となるMFヨッシ・ベナユンを起用する。しかし、FWフェルナンド・トーレスとベナユンは、ほとんど活躍ができなかった。

 後半40分にはリバプールも、ロングボールをスターリッジがヒールで落とし、ジェラードからのパスを受けたMFジョンジョ・シェルヴェイが決定機を得たが、シュートはわずかに左へ外れた。

 このまま試合終了かと思われたロスタイムだった。リバプールは右サイドからスターリッジが上げたクロスをルイス・スアレスが合わせて、名誉挽回の同点ゴールを叩き込み、土壇場で同点に持ち込んだ。

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