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[プレミアリーグEAST]連続不敗ストップの王者・東京Vユースは敗戦糧に「全部勝ちます」

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[4.21 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 東京Vユース0-1静岡学園高 ヴェルディグラウンド]

 王者・東京ヴェルディユース(東京)にとっては悔しすぎる敗戦となった。前節の三菱養和SCユース戦は1-1で引き分け。冨樫剛一監督は静岡学園高戦を前に「勝ち点1を加えたことになるのか、勝ち点2落としたことになるのか、きょうの試合次第。大事な試合です」と語っていたが、シュートわずか4本、0-1で苦杯をなめることとなってしまった。

 11年度最終節で三菱養和SCユースに敗れて以来、プレミアリーグEASTでは21試合ぶりとなる敗戦。主将のMF安西幸輝(3年)は「やられた感じはしない。決めきれなかった」と唇を噛み、U-18日本代表候補FW菅嶋弘希(3年)は「試合は支配していたと思う。負けてもったいない試合だった」と悔しさを滲ませた。パワーで押し切るのではなく、司令塔のMF山口陽一朗(3年)中心に細かくボールをつなぎながら、スペースをつくり出し、スルーパス、サイドチェンジから一気に攻撃をスピードアップした。右サイドを攻略した安西のラストパスにFW陣が飛び込むなど決定機をつくったが、わずかなタイミングのズレがあり、ともに交代出場となった10番MF澤井直人(3年)や菅嶋は相手を脅かす存在となっていたものの、ゴールを破ることはできなかった。

 また守備面でもU-18日本代表候補DF畠中槙之輔(3年)、DF小田島怜、DF三竿健斗(ともに2年)の3バックが背後を取らせず、クロスもニアサイドで弾き返すなど前半は要所を締めていたが、後半20分にカウンターから失点。その後も相手の個人技で抜けだされラストパスを通されるなど強さの一方で課題も残した。

 トップチームに合流しているU-18日本代表候補FW高木大輔(3年)が不在とはいえ、個々の能力の高さ、選手層の厚さは間違いなく全国トップクラス。3試合を終えて1勝1分1敗の成績に満足している選手はひとりもいない。安西は今後へ向けて「全部勝ちます」と宣言。王者の巻き返しが次節の鹿島ユース戦から始まる。

(取材・文 吉田太郎)
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