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全日本大学選抜の阪南大MF窪田は1得点も逆転負け「もっと強くなって勝ちたい」

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[4.20 関西学生リーグ1部第3節 阪南大2-3大阪産業大 J-GREEN堺]

 開幕2戦で15得点無失点と、得点力の高さを見せつけた阪南大。今節は大阪産業大に敗れて勝利とはならなかったが、全日本大学選抜MF窪田良(4年=東京Vユース)の存在感は際立っていた。昨季から攻守の要としてチームを支えてきた8番は、今季はキャプテンマークを巻いてプレー。守備では相手への素早い体の寄せでボールを奪い、状況を見極めてパスを散らす。球際の強さも持ち味だ。

 前半26分にはPA付近から2点目を突き刺し、得点でもチームに貢献。後半、逆転されてチームの士気が下がる時間も大きな声でチームを鼓舞し続けた。ただ、結果は3失点を喫する敗北。「内容的にはやっていてそこまで悪くなかったが、球際の部分で全員が戦えていなかった。甘さがあった」と悔しさを滲ませた。

 窪田を含め、昨季の主力のメンバーは多く残っているが、今季は1年生など下級生を含めてどのようにチームを作っていくかが課題だ。「1年生にはただ練習をやるのではなく、『もっと自分から色々発信してほしい』と言っている。変わりつつあるが、まだまだ。そういったところをもっと伝えて、ボクらがいなくても問題ないチーム作りをしていかないと」。窪田を始め、泉澤仁(4年=新潟ユース)、二見宏志(4年=奈良育英高)の3選手は、ユニバーシアード(7月、ロシア)を控える全日本大学選抜に選出されており、今後は中心選手がチームを抜ける時間も増える。キャプテンとしてチームを離れることに不安を覗かせつつも「チームとしてもっと強くなって勝ちたい」と力強く話した。

 大学最後の年でもあり、2003年以来の連覇をかけた1年でもある今季。プレーのみならず、キャプテンとしての責任感も増した窪田がチームを優勝へ導く。

(取材・文 北野裕子)
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