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大宮注目の阪南大FW泉澤、ユニバへ「世界一に貢献したい」

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 18試合連続無敗のJ1新記録を樹立した大宮アルディージャが獲得を目指していると報道のあった阪南大FW泉澤仁(4年=新潟ユース)が23日、都内で開催された全日本大学選抜のショートキャンプに参加。ゲーム形式の練習では鋭いドリブルと動き出しの速さでゴールへ迫るなど存在感を発揮した。

 昨年のDENSO CUP SOCCER 大学日韓(韓日)定期戦では延長戦終了間際に劇的な決勝ゴール。今年はその日韓戦で敗れた全日本大学選抜について「去年は守備から攻撃の切り替えのところが速かったところが結果に出たと思っている。今回は崩した後、フィニッシュまでの精度が欠けていたかなと思っています」と課題を口にした。ユニバーシアードで金メダルを目指すチームの突破口として、フィニッシャー役としても注目される泉澤は「自分の役割はそこだと思う。ドイツ(遠征)でも日韓戦でも突破して満足してしまったところがあった。突破した後のところが今、課題なので、そこを改善して選ばれたら世界一に貢献したい」と意気込んだ。

 所属する阪南大は昨年関西学生リーグ1部と総理大臣杯全日本大学トーナメントの2冠を達成した。今年の関西1部でも開幕2試合で15得点を叩き出すなど強力なチームとなっているが、20日の大阪産業大戦では2-3で逆転負け。昨季10位のチームに足下を救われる形となった。昨年、関西MVPを獲得している泉澤もシュート4本を放ちながら無得点。「一戦目、二戦目を大差で勝ってしまったところで気持ちのゆるみがあったと思う。負けてはしまったけれどいい負けだったと思います」とこの敗戦を今後への糧とすることを誓っていた。

 快進撃を続ける大宮から注目されるが、どのクラブへ進んだとしてもプロ1年目から活躍するという目標を持っている。「『プロで1年目から活躍』とみんな言っていますけれど、ボク自身もキャンプから活躍したいと思っていますし、1年間通してずっと出れる選手になりたい」。そのためにも少しでも成長してからプロ入りすること。関西王者・阪南大に加えて全日本大学選抜、ユニバーシアードでの経験をプロ入り後の武器とする。

(取材・文 吉田太郎)

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