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[Y☆voice238]日章学園MF菊池禎晃「鵬翔の優勝はいい意味でチャンス」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第238回目は日章学園高(宮崎)のMF菊池禎晃選手(3年)です。

 九州屈指の強豪校の主将は1年時から全国舞台を経験してきた注目の技巧派MF。ライバル鵬翔高の全国制覇に大きな刺激を受けている日章学園のリーダーの今年の目標とは?(取材日:3月29日)

―ケガから復帰したばかりということだが
「左足の靭帯なんですけど、2週間前、軽い靭帯の損傷でした。まだシュート練習とかはやっていないです。まだ7、8割ですね」

―きょうのゲーム(ミズノカップ対桃山学院戦、2-1)について
「前半は引き気味で自分はボランチだったんですけど、それまで(チームは)なかなかゲームが作れていなくて、後ろでゲームをつくってみようと思っていたんですけど、そしたらアクションがなくてヤバイと思っていた。でも後半はトップ下でよりゴールに近い位置でプレーすることができた。怪我する前はずっとトップ下をやっていました。足が悪いなりに得点は狙いに行きましたけれど、もうひとつ前でみんな崩してくれて、ボールをもらってひとつ外して軽いシュートで決めるというイメージだったんですけど、ダメだった」

―それでもゴールへの意欲が強かった
「MFでも点取れないといけない。アシストだけでは怖くない」

―自分のストロングポイントと課題は
「誰も予想できない発想とか、そこに合わせるピンポイントのパスとかそこは負けない自信があります。それはプロ相手でも。でも、そこに行くまでにチャレンジした時にイージーミスが出たりするところは課題ですね」

―1年から高い評価を得てきたと思うが
「1年の時には周りを活かすということだけ考えていて、2年から得点にこだわろうと意識していた。でも難しくて、気づいたらアシストしかしていないとか。でも3年になって、少しずつ自分で得点が取れ出してきている。結果を出さないといけないと思っている」

―高い意識を持っている
「(関東に比べて宮崎では)なかなか刺激が少ないです。チーム内でももっとレベルアップしたい。(より個のレベルを高めるために)自分で取り組むしかないというのがキツイですね」

―鵬翔の日本一に対する思いは
「みんなはどう捉えているか分からないですけど、オレとか悔しくて試合を見なくてずっとトレーニングしていました。その中での新人戦で、やられたというのは悔しかった。勝たないといけなかったです。流れを止めたかったですけど、向こうは全国大会のままの流れで来た」

―今年の宮崎のサッカーは注目される
「プラスに考えると、鵬翔が優勝したことで全国の目が宮崎に向けられている。スカウトマンとかいろいろな関係者が見に来てくれる。そこで自分たちがどうギャフンと言わせるか、逆境に立った時に自分たちの力を見せつけられるかだと思います。鵬翔の優勝はいい意味でチャンスだと思います。どれだけ自分を信じられるかだと思う」

―自分自身にとっても大事な1年になる
「プロに目を向けてもらいたいというのもあるんですけど、そればかりだと呼ばれて入ってもそれだけで終わりになってしまう。その先へどう目を向けられるか意識していかないと、満足はしていられない」

―こだわってトレーニングしていく
「自分は背が小さい分、足下や判断では負けたくない。何かストロングポイントがなければいけない。追い求めていきたい」

―目標としている選手がいれば
「自分はオリジナルがいい。それを見せつける自分も大事ですけど、認めてくれる人も出てきてほしい。まずは認められる結果を残さないといけない。意識としては本田圭佑選手とかのメンタリティーは好きですね」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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