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出場停止明けにJ1初得点!大宮DF高橋「もう迷惑かけたくない」

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[4.26 J1第8節 柏0-4大宮 柏]

 汚名返上のJ1初得点だ。13日のJ1第6節のC大阪戦(2-1)で、DF高橋祥平は2度の警告を受け退場処分に。ピッチを去る際に判定を不服として飲料ボトルを蹴り上げ、2試合の出場停止処分を課された。その出場停止処分が明けたのが、柏戦だった。左のCBとして先発フル出場をはたすと、前半45分にはセットプレーから追加点。嬉しいJ1初得点となった。得点をあげると、「悪い事したのに、みんなに温かい言葉をかけてもらったので」とベンチに向かって走り、チームメイトと喜びを分かち合った。

 得点だけではなく、本来の仕事である守備でも活躍。この試合で対峙したのは得点ランキングトップのFW工藤壮人とFWクレオという強力ツートップだったが、それでも1点も許さなかった。「1人ではおさえられないので。FWとMFも連動してチームでおさえている」。大宮の今季4度目の完封に貢献した。

 リーグ無敗記録を「19」にのばした大宮。高橋は「まったく意識していない」と語る。しかも、この大記録は、高橋が大宮に加入する以前、昨年9月1日の浦和戦(1-1)から始まった。「俺は関係ないっす(笑)」。あくまでも目の前の1戦1戦に集中していることを強調していた。

 柏レイソルの右サイドバックDF藤田優人とは、東京Vの09年同期入団組の間柄だ。「上背あるほうではないけど、しっかりと体を寄せて守っていたし、やりながら成長している。見ていて悔しい思いもある」(藤田)。元チームメイトが見せる活躍に、賞賛を送った。

「退場は恥ずかしいプレー。『何してんだ』と反省したし、もうみんなに迷惑をかけたくない。アツくなるのは“いい事”も、“悪い事”もある。“悪い事”を出さないように、練習から冷静にやりたい」。チームとともに上昇曲線を描く21歳の若武者は、さらなる飛躍を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)
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