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横浜FM、中村俊輔がJ1タイの直接FK16本目を突き刺すも…ドローで首位明け渡す

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[4.27 J1第8節 横浜FM1-1甲府 日産ス]

 横浜F・マリノスがMF中村俊輔の直接FKで先制したが、ヴァンフォーレ甲府に土壇場で追いつかれ、1-1で引き分けた。前日に勝利した大宮に暫定的にかわされ、首位の座を明け渡していた横浜FM。何としても勝ち点3を挙げ、“首位返り咲き”を果たしたかったが、勝ち点1を挙げるにとどまった。

 前半4分だった。横浜FMはゴール正面28mの位置でFKを獲得すると、中村は当たり前のように直接狙う。左足から放たれた低い弾道のブレ球シュートはゴール右隅に吸い込まれていった。

 中村の真骨頂ともいうべき直接FK。これまで何度も世界を驚かせてきた中村のFKだが、34歳になった今も衰えを知らない輝きを放っている。海外で長くプレーした中村だが、これでJ1での直接FKのゴールは16本目となった。これはMF遠藤保仁に並ぶJ1タイ記録。名手に輝かしい勲章が加わった。

 試合は拮抗したゲームとなった。今季ここまでアウェーでの黒星のない甲府もセットプレーを中心に横浜FMゴールに迫る。しかし、後半30分のCKの場面など、ゴール直前で横浜守備陣に跳ね返された。

 しかしラストプレーだった。甲府はロングスローからゴール前の混戦をDF青山直晃が頭で押し込み、ドローに持ち込んだ。

 前節の新潟戦に敗れ、開幕戦の連勝が6でストップしてしまった横浜FM。24日のナビスコ杯の湘南戦は勝利で飾ったものの、リーグ戦の仕切り直しと言う意味ではこの日の戦いは非常に大事なものだった。しかし結果は土壇場で追いつかれドロー。勝ち点2がスルリと転がり落ちてしまった。

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