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[MOM226]桃山学院大GK圍謙太朗(4年)_「リーグ最少失点での優勝」狙う桃山大の絶対的守護神

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.27 関西学生リーグ1部第4節 桃山学院大1-0大阪学院大 J-GREEN堺]

 開幕から3戦、勝利から遠ざかっていた桃山学院大が初勝利をあげた。全日本大学選抜GK圍謙太朗(4年=大津高)を中心に守備で粘りを見せて完封。2年連続でリーグ最少失点のチームを支えてきた絶対的守護神が今年も存在感を示している。

 昨季から主力選手が入れ替わり、DFラインも新たなメンバーになった。「結果として残してあげることで、今年から出だした選手たちの自信にもなるかなと」とチームの中心選手としての責任感をのぞかせた圍。指示を出し続けると共に、安定したセービングで危険な局面でのシュートを防いだ。

 中盤でボールを回される時間帯も「回されるのは計算の上」と焦りを見せず、声を出し続けてチームを鼓舞。対戦した大院大のMF柿木亮介(4年=成立学園高)も「圍のところは切り替えが早い」と分析したように、最後方から攻撃への素早い切り替えにも貢献した。「課題はいっぱいあるが、とりあえずゼロで勝つのがチームとして本当の課題だったので、そこを出来たのが一番大きい」と試合を振り返った。

 今週は関東で行われた全日本大学選抜のショートキャンプに参加。全日本大学選抜では大津高時代のチームメイト・藤嶋栄介(福岡大4年)としのぎを削る。移動の疲れなどは見せず「レベル高い人たちとやれるのは本当に楽しい。ずっと居たかったくらい」と笑顔で話した。「チームに帰ってくると4年生がピリピリやってくれるので勿論楽しいが、違う楽しさがあった」とチームの外でも充実した時間を過ごしている。

 桃山大の守護神として2年連続の全日本大学選手権(インカレ)出場と共にリーグ最少失点にも貢献してきた圍。今年は大学最後の1年だ。「やっぱり最少失点で優勝したい。この1年間で、リーグなどを通してプロでも1年目から通用できるような実力をつける。それが4年間試合に出続けてきた役目だと思っている」とプロ入り後も見据える。「そのためにも私生活から頑張っていきたい」と圍。チームの勝利、そして今後の飛躍へ気合十分だ。

(取材・文 北野裕子)
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