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柏は敵地で豪州王者に3発快勝、無敗で決勝トーナメントへ

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[4.30 ACL第6節 セントラルコースト・マリナーズ0-3柏 ゴスフォード]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は30日、各地でグループリーグ第6節1日目を行った。すでに首位通過を決めている柏レイソルは敵地でセントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)と対戦し、3-0で快勝。4勝2分の勝ち点14に伸ばし、無敗で決勝トーナメントに駒を進めた。

 柏は消化試合となった一戦にもほぼベストメンバーで臨んだ。26日のJ1大宮戦(0-4)からは先発3人を変更。右SBでDFキム・チャンス、左MFでMFジョルジ・ワグネルを起用し、ボランチではキャプテンのMF大谷秀和に代わってMF谷口博之が先発した。

 勝てば自力でのグループリーグ突破が決まるセントラルコーストはホームで積極的な入りを見せた。しかし、高い位置からプレッシャーをかける柏の守備に苦しめられ、思うようにチャンスをつくれない。前半12分、MFマイケル・マクグリンチーからパスを受けたDFジョシュア・ローズのシュートにはキム・チャンスがしっかり体を寄せてシュートコースをふさいだ。

 しっかりとボールを回し、得点のチャンスをうかがう柏は前半26分、DF増嶋竜也のロングスローからゴール前のMF栗澤僚一がダイレクトで狙ったが、強烈なシュートは惜しくもゴール左に外れた。互いに守備陣が高い集中力を見せ、決定機をつくらせない。セントラルコーストは前半40分、柏の最終ラインの背後をロングパスで突き、MFマイケル・マクグリンチーが走り込むが、キム・チャンスがイエローカード覚悟のファウルで止めた。

 スコアレスで折り返した後半、セントラルコーストは攻勢に出るが、後半4分の決定機にはキム・チャンスがゴールライン上で体を張ってブロック。すると、粘り強く耐えていた柏が少ないチャンスを生かした。後半14分、栗澤からの縦パスに反応したFW工藤壮人が反転しながら抜け出し、GKとの1対1から左足でシュート。J1得点ランキングトップタイの背番号9が、敵地で貴重な先制点を奪った。

 勢い付く柏は果敢に追加点を狙う。後半22分、MFレアンドロ・ドミンゲスが左サイドをドリブルで突破し、FWクレオにクロスを送るが、相手DFがカット。こぼれ球をジョルジ・ワグネルが得意の左足で狙ったが、シュートはゴール左に外れた。それでも同34分、左サイドから増嶋がロングスローを入れると、レアンドロが胸トラップからシュート。DFがブロックしたこぼれ球がクレオの目の前に転がり、クレオが落ち着いてゴールに流し込んだ。

 2-0とリードを広げ、迎えた後半40分にはゴール正面からのFKをレアンドロが直接沈め、ダメ押しの3点目。21日に行われたオーストラリアAリーグのファイナルシリーズ決勝でMF小野伸二擁するウェスタン・シドニー・ワンダラーズを下し、豪州王者に輝いたセントラルコーストを敵地で下し、無敗でグループリーグ突破を決めた。敗れたセントラルコーストも2位通過が決定。柏は5月15日、22日に行われる決勝トーナメント1回戦でF組2位と対戦する。


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