beacon

首位・大宮が6連勝、J1連続不敗記録を「20」に更新

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.3 J1第9節 大分0-2大宮 大銀ド]

 クラブ史上初の首位に立った大宮アルディージャはアウェーで大分トリニータを2-0で下し、クラブ記録を更新する6連勝を飾った。昨年9月から続くリーグ戦不敗記録も「20」に更新。今季未勝利で最下位に低迷する大分を相手に貫録の勝利をおさめた。

 ホームで今季公式戦初勝利を目指す大分は前半17分、浮き球のパスに反応したFW森島康仁がゴールネットを揺らすが、トラップの際にハンドの反則を取られた。積極的な入りを見せていた大分だが、大宮も冷静に跳ね返す。そして迎えた18分、大宮はMF渡邉大剛がFKをゴール前に放り込むと、DFがクリアしたセカンドボールをFWノヴァコヴィッチが胸トラップ。エリア外から豪快な右足ミドルをゴールネットに突き刺し、先制点を奪った。

 公式戦3試合ぶりとなる失点を喫した大分は前半35分、FW高松大樹の落としから森島がミドルシュートを狙うが、決め切れない。前半のシュート数は大分、大宮ともに各2本。互いに決定機は少なかったが、終盤は大宮が押し込む時間が続き、1点リードで前半を折り返した。

 大宮は後半開始早々に追加点を奪う。後半3分、渡邉が右サイドから折り返したボールをFWズラタンが落とし、MFチョ・ヨンチョルが頭でつないだボールをMF青木拓矢が左足で蹴り込んだ。流れるようなパス回しで大分守備陣を完璧に崩し、2-0とリードを広げた。

 何とか反撃に出たい大分だが、大宮の組織的な守備をなかなかこじ開けられない。後半32分、MF辻尾真二の右クロスからGK北野貴之がこぼしたボールを高松が狙ったが、シュートはゴール左へ。同43分にも辻尾が右サイドを突破し、ゴール前にクロス。森島がダイビングヘッドで合わせたが、ゴール上に外れた。

 大宮は最後まで運動量が落ちず、高い集中力を保って大分の反撃を跳ね返した。2-0のまま試合を締め、これで3試合連続の完封勝利。連勝を6に伸ばし、クラブ記録を更新すると、20試合連続負けなし(12勝8分)とJ1の連続無敗記録もさらに更新した。青木は「自分たちの時間じゃないときにしのいで、自分たちの時間に点が取れたことがよかった」と振り返り、前日2日が64歳の誕生日だったベルデニック監督に「勝利をプレゼントできてよかった」と笑顔を見せた。

TOP