[5.3 J2第12節 長崎1-0北九州 長崎県立]

　V・ファーレン長崎の快進撃が止まらない。ホームでギラヴァンツ北九州と対戦した長崎は、後半15分にFW神崎大輔が挙げたゴールを守り抜き、1-0で勝利した。長崎は“バトルオブ九州”2連勝。3月20日の富山戦から続く不敗を9戦(7勝2分)に伸ばした。同時刻に開催された一戦で首位神戸が福岡と0-0で引き分けたため、勝ち点差はわずかに3となった。

「チームがいい調子でここまで来ていたので、自分もいい形で入りたかった。勝てたことが嬉しい」。故障からの復帰戦、08年の甲府在籍時以来のJリーグでのゴールを決めた神崎は試合後、ホッとした表情を浮かべた。

　前半から長崎がペースを握った。最大のチャンスは34分、左サイドからのクロスがGK武田博行のファンブルを誘うと、FW神崎大輔がボレーシュートで狙う。これはGKの手に当たりわずかに枠上に外れていったが、前節勝利したものの、シュート2本に終わった攻撃陣が積極的な仕掛けで北九州ゴールに迫った。

　すると後半15分、ついに長崎が先手を取る。MF古部健太のアーリークロスに飛び出した神崎が右足で合わせて先制に成功。第3節以来の復帰を果たした28歳が、勢いに乗るチームにさらに刺激を与えた。チームはこのまま危なげなく逃げ切り、2連勝を飾るとともに、無敗記録を9戦に伸ばした。