beacon

46歳カズが今季初先発で“兄弟対決”制す

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.3 J2第12節 東京V1-3横浜FC 味スタ]

 横浜FCはアウェーで東京ヴェルディに3-1で快勝し、4試合ぶりの勝ち点3を手にした。今季最多の1試合3ゴール。東京Vは今季初の複数失点で福岡との開幕戦(0-1)以来、10試合ぶりの黒星を喫した。

 横浜FCのFW三浦知良は、実兄の三浦泰年監督率いる古巣・東京Vを相手に今季初先発。昨年8月19日の京都戦(1-2)以来の先発で、自身が持つJ2最年長出場記録を46歳2か月7日に更新した。

 カズが中盤でパスを散らしながら攻撃のリズムをつくる横浜FCは前半25分、MF小野瀬康介の右クロスにFW大久保哲哉が頭で合わせ、先制点。カズは前半34分に相手との交錯プレーで警告を受け、鼻から出血。いったんピッチから離れたが、すぐに戻ってプレーを続けた。

 カズは後半18分に交代。直後の21分、東京VはDF石神直哉の右CKからDF金鐘必がヘディングシュートを叩き込み、1-1の同点に追いついたが、前節終了時点でリーグ最少の5失点に抑えていた守備陣が耐え切れなかった。

 横浜FCは後半27分、小野瀬の右クロスが金のハンドを誘い、PKを獲得。これを大久保が自らゴール左隅に蹴り込み、2-1と勝ち越した。同36分には東京V守備陣の連係ミスを突いたMF内田智也がゴール前に抜け出し、右足でダメ押しの3点目。3-1の快勝で4月14日の京都戦(1-0)以来、4試合ぶりの白星を飾った。

「選手たちはナイスファイトだった」と称えた山口素弘監督はカズの先発起用について「いつも言っていることだが、調子のいい選手、肉体的にも精神的にもいい選手を使っている」と説明。「素晴らしいプレーで応えてくれたのはさすが。ボールもしっかりおさまるし、よかったと思う」と、46歳の大ベテランに感謝していた。

TOP