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[JFA プレミアカップ2013]大宮ジュニアユース10番FW小柏、昨年の悔しさ晴らすV

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[5.5 JFAプレミアカップ決勝 大宮ジュニアユース2-1京都U-15 J-GREEN堺S1]

 大宮アルディージャジュニアユースの伊藤彰監督はチームの歴史を変えたイレブン全員に目を細めながら「小柏がずっといいパフォーマンスをやっているからここに来たのかなと。彼が一番場慣れもしているし、彼が一番流れを読めていた。それが一番評価すべきことかなと感じている」と獅子奮迅のプレーを見せていた10番を称賛していた。攻守両面において全員サッカーが光った大宮だったが、特に欠かせない存在だったのが群馬県高崎市から大宮の練習に通っているという10番。FW小柏剛が“影のMVP”とも言える動きでチームの日本一に貢献した。

 小柏は準優勝した昨年からのレギュラー。昨年も前線で機動力を発揮するなど存在感を放っていたが、今年はより相手の隙を逃さない選手になっていた。最前線でフリーマンの役割をこなしてボールを引き出し、隙あればスピードに乗った動きで相手の急所へ飛び込んでいく。そして正確なタッチからシュート。決勝では後半9分に放った右足シュートがクロスバーを叩き、ミスでボールを失う場面もあるなど“主役”にはなれなかったが、それでもチームへの貢献度は大きかった。

 全員で勝ち取った優勝を強調していた10番。本人は「ファーストタッチからのドリブルやファーストタッチにミスがあった。シュートが枠にいかない場面もあった。もっと練習したい」と首を振ったが、「昨年優勝できなくて凄く悔しかったんですけど、今年ひとつになって優勝できて決勝戦を戦い抜いて優勝できたので良かったです」とホッとした様子だった。

 昨年わずかに届かなかった世界で戦うチャンスも手にした。「自分たちのサッカーを世界で見せたい」と小柏。キーマンは課題を練習で改善して世界で大宮を躍動させる。

(取材・文 吉田太郎)

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