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死闘を制した横浜FMが5戦ぶり勝利、PKセーブの榎本「ここを止めればヒーローに」

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[5.11 J1第11節 名古屋1-2横浜FM 豊田ス]

 横浜F・マリノスが敵地で名古屋グランパスを2-1で下した。死闘を制した横浜FMはリーグ戦では4月13日の川崎F戦(2-1)以来の勝利。一方の名古屋はこれで3連敗。公式戦の未勝利は6戦(1分5敗)に伸びた。

 前半は動きを見せなかった試合だったが、後半に一気に動いた。まずは5分、MF小川佳純が倒されて得たPKをケネディが決めて先に試合を動かす。ケネディは第7節のFC東京戦以来、4試合ぶりのゴールとなった。

 しかし横浜FMもチャンスを確実にものにする。後半18分、左サイドからのCKをMF中村俊輔が蹴ると、ドンピシャのタイミングで走り込んだFWマルキーニョスが頭で押し込み同点。さらに同29分にはカウンターからマルキーニョスのクロスをフリーで受けたMF兵藤慎剛が落ち着いて流し込み、逆転に成功した。

 しかしまだこの試合は終わらなかった。良い攻撃を続けるもなかなか得点に結びつかなかった名古屋だが、後半46分、突破を図ったFW玉田圭司がエリア内で倒される。西村雄一主審は名古屋にこの日2本目のPKを与えることを宣告。この判定を不服とし、猛抗議をした樋口靖洋監督が退席。しかし玉田のPKをGK榎本哲也が完全に読み切って弾き出し、同点ゴールを許さなかった。

 リーグ戦4戦勝ちなしのチーム同士の対戦を制した横浜FM。「テツ君(榎本)が最後に止めてくれた。テツ君のおかげです」と決勝点を奪った兵藤が話せば、榎本も「ここを止めればヒーローになれるなと思った」と会心のプレーに笑顔を見せていた。

 一方、09年以来のリーグ戦3連敗となった名古屋。ストイコビッチ監督の進退問題にもつながりかねない、最大のピンチが訪れた。

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