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フットサル日本vsフットサル・アルゼンチン 試合前日の選手コメント

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 フットサル日本代表は15日に、アルゼンチン代表と親善試合を行う。14日には会場となる国立代々木第一体育館で公式練習を行い、アルゼンチン戦に向けて最終調整をした。

 以下、練習後の選手コメント

●FP村上哲哉(シュライカー大阪)
―いよいよ代表が再始動するが?
「シーズンが始まったばかりで、多少、体の重さはあります。新しいグループでスタートして、すごく初日から良い雰囲気で入れているので、すごくまとまった雰囲気です」
―新しい選手も良い感じでチームに入った?
「そうですね。若い選手、(吉川)智基と(室田)祐希が入って、前回のグループとはまた違う雰囲気になっています。でも、食事のときも含めて、みんなでしっかりコミュニケーションをとれていると思いますよ」
―招集メンバーにドリブラーが増えた感じだが?
「そうですね。後ろの選手は僕と滝田(学)なので…。そこでうまく、僕らはしっかり守っていきたいです」
―ここでアピールすれば、不動の存在となるチャンスにもなりそうだが?
「そうですね。この年齢でも監督が選んでくれたので、それに対する自分の役割は分かっていますし、W杯で得た経験は僕の中で大きかったので。それを若い選手に還元して、僕自身もチームに貢献していくことが一番だと思います。自分のディフェンスと、オフェンスでは積極的にシュートを狙って、持ち味を出していきたいです」
―アルゼンチンの印象は?
「個人的には初めてなので楽しみです。でも、噂ですけど、欧州でやっている選手が何人か来ないみたいなので。それでも、個人技はすごく高いと思いますし、ベースのレベルは向こうの方が高いと思います。だからといって、負けるわけにはいかないので、しっかりW杯後初の試合なので大事になると思うので、責任感を持ってやりたいです」
―ピッチが結構、滑る感じ?
「そうですね。滑りましたね」
―アルゼンチン代表は、そんなに滑っていなかったが?
「マジっすか? 結構、滑りますよ。みんな言っていました」

●FP滝田学(ペスカドーラ町田)
―いよいよ日本代表として活動が再開します。
「僕自身はスペイン遠征も行っているのですが、本当の意味でのアジア選手権とか、今後の4年を見た中でのスタートは明日かなと思うので、すごくワクワクしていますし、ここにいることが嬉しいです。やっぱり代表でずっとやりたいなという気持ちがあります」
―W杯に出たメンバーと一緒にやって?
「やっぱり存在感は大きいですよね。スペイン遠征では出場時間が僕も長かったですが、(森岡)薫くんとか、ラファ(逸見勝利ラファエル)とか、ちょっと一つレベルが上がったように感じました。その中で要求がすごく高くて、スペイン遠征では怒られっぱなしでしたね(笑)。でも、今まであまりなかったところまで細かく言ってくれて。そこを経てここにきているので。スペイン遠征の後半では、それがだいぶフィットしている実感があって、練習で良い状態で入れているので。そこは一つ、W杯を経験した選手が中心になっていることもあるので、レベルアップしていると思います」
―スペイン遠征は良い結果が出ていたが?
「かなり良い試合をして、手応えもありました。ミゲルも言っていましたが、すごくレベルの高い相手との試合でしたが、今回は国際親善試合ですが、アルゼンチンとどっちが強いかといえば、分からないくらいの相手とスペイン遠征でできたので、そこは自信を持って帰ってこれた部分だと思います」
―東京を本拠地とするチームから、唯一の選出だが?
「そうっすね。以前、ロシア戦を代々木でやったときに、僕とレオさん(横江怜・ペスカドーラ町田)が入っていたんですけど、2人がベンチ外で…。そのときも応援に来て下さっている方が、すごくたくさんいたので、その分も挽回したいですね」

●FP稲葉洸太郎(バルドラール浦安)
―オフもベトナムのクラブに期限付き移籍し、精力的だったが?
「今回は。楽しくやれました」
―いよいよ代表が再始動だが?
「そうですね。楽しみですね。結構、空気感も違いますし、フレッシュな感じで。そんなに変わっているわけではないのですが、チームの色というか、全体的な色が変わりましたね」
―ドリブルの得意な選手が増えたが、監督の指示は変わった?
「いや、特に。そこは変わらないですね。試合になったら、どんどんその流れに沿ってやらなければいけないことが出てくると思いますが。初めての選手もいますし、そういう部分では自分たちが示していかないといけない部分もあると思います」
―そういう点ではチーム内の役割も変わる?
「まぁ、今までどおりやろうと思っています」
―これまでは前半に出場しないということもあったが、使われ方はどうなる?
「どうなるかは、分かりませんね。でも、自分がやれることをやっていきたいと思います。結構、ベテランなのでね」

●FP仁部屋和弘(バサジィ大分)
―W杯を戦ったメンバーに変化は感じるか?
「プラスになっていますよね。雰囲気もそうですし、楽しいですよ」
―今日の練習では、ちょっと集中しきれていない場面もあったように見えたが?
「今日ですか? 今日はちょっとそうですね。いつも通り、試合の前の日は少しリラックスする感じなので」
―そうやって試合に入っていく?
「そうですね。前日はフワーンとしています」
―W杯の最終メンバーから落選した2人は、注目を集めると思うが?
「そんなことは一切考えずに、とりあえず楽しんでプレーできたらいいかなと思っています」
―楽しめそうな感触は?
「ありますね。いつも通りの自分らしくすれば、問題ないと思います。今は、プレーで自分を表現できると思うので、問題ないと思います」
―スペイン遠征の中で感じた自身の役割とは?
「チームの中で自分がしないといけないことが、今まで以上に増えたと思います。主にオフェンスの部分になりますが、チームを勝たせるっていう強い意識を持って戦わないといけないなっていうのは、すごく強く感じました」
―ミゲル監督は『ベストを出せれば日本でトップの選手』と話しているが、ベストは出せそう?
「良い準備をすることですよね。今回は本当にすごく集中して準備ができていますし。今日を除いてですけど。けど、すごく良い準備ができています」
―明日、期待していいですか?
「まぁ、楽しんでプレーしたいです」

●FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)
「今回、新生日本代表として初の2試合になります。そこで結果を出せないと、もう呼ばれないかもしれないという危機感は、新しく選ばれた選手にもあるかもしれないし、自分にもありますね。ギリギリのラインでやっていると思っているので。そういう意味では常に結果を出していくべきだし、最初はW杯と言っていましたが、それよりもまずは目先の目標を達成しないと、その先につながらない。そういう意味ではみんなと同じスタートラインに立っていると思うので、助けながらやりたいです」
―スペイン遠征では調子が良さそうだったが?
「そうですね。もちろん、課題はありますよ。自分の中でも。ただ、数字だけを見ても、自分の中では初のスペイン遠征でしたし、ああいう雰囲気の中でやったのも初めてでした。そういう意味では、あの中でやれた満足感はあります。来年もまたスペイン遠征があるようなことを聞いていますので、そこでさらに良い結果を出せるようにしたいですね。最初は内容にこだわろうということだったのですが、僕はどうしても結果にこだわりたかった。勝つことで自信にもなるだろうし。特に若い選手は、勝つことによって全然、価値観も違うものになるだろうから。だから、内容もそうですが、結果をすごく気にしていましたね」
―スペインのプロを相手に、能力の差は感じなかった?
「感じましたし、本当に勉強になったんですよね。やっぱりどれだけ年齢を重ねても、得るものはあるというか。僕より若い選手からも学ぶことはたくさんあるなと思いましたし、僕と同い年の選手や、僕より年齢が上の選手も(対戦相手に)いましたけど、落ち着きだったり、試合運びっていうのは、本当に勉強になるものばかりでした」
―そうなんですね。
「うん。だから、今までの日本代表もスペイン遠征で良い試合をしていましたが、最後の最後にひっくり返されたり、追いつかれたりすることがあった。僕らもそうでした。強い相手と良い試合をしているのに、最後の最後で逆転されたりしました。でも、そこのリードを保つことができて、勝つ試合もありました」
―手応えがあるわけですね。昨年、代々木でのデビュー戦後は反省していましたが、明日は、そのときとは違う森岡選手が見られますか?
「明日は、もう(自分のことを)新人だと思っていないからね。思う存分やりたいですね」
―周囲に指示を出す場面も増えていたように感じたが?
「そうですね。自分はボールを入れてもらう側なので『こうやって動くから、こうしてほしい』というような要求であったり、いろんなコミュニケーションをとらないといけないなと感じています。なんだかんだ言っても、帰化してから1年も経っていませんから。チームと合流しても1年経っていないので、お互いのことを分かっていても、何も言わないでできるくらいにはなっていないので。また明日、良い結果を残せるように頑張ります」

(取材・文 河合拓)

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