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大迫がラストプレーで劇弾、3連覇目指す鹿島の決勝T進出が決定

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[5.15 ナビスコ杯第6節 大分0-1鹿島 大銀ド]

 B組首位の鹿島アントラーズはアウェーで大分トリニータと対戦し、1-0で競り勝った。後半ロスタイムにFW大迫勇也が劇的な決勝点。ナビスコ杯4連勝で勝ち点を12に伸ばし、決勝トーナメント進出を決めた。

 勝てば自力でのグループリーグ突破が確定する鹿島。前半13分、左後方からMF小笠原満男がFKをゴール前に放り込むと、前に出てきたGKは触れることができず、ファーサイドのMF本山雅志が頭で合わせたが、ゴールラインぎりぎりでMF永芳卓磨にクリアされた。

 ここまで今季公式戦15試合を戦い、いまだ未勝利(6分9敗)の大分だが、立ち上がりから積極的な試合を運びを見せる。前半21分には左膝後十字靭帯損傷の重傷から復帰したMF為田大貴がPA内で仕掛け、切り返しからゴール前に折り返すと、DFに当たったこぼれ球を永芳が左足でシュート。しかし、ここはDF青木剛のブロックに阻まれた。同32分にはMF宮沢正史のスルーパスに反応したMF松本昌也がGKと1対1の絶好機を迎えるが、右足で狙ったシュートは至近距離でGK曽ヶ端準が体を張って防いだ。

 大分の勢いに押され気味の鹿島にもチャンスはあった。前半35分、右サイドをオーバーラップしたDF西大伍のピンポイントクロスに後方から走り込んだ小笠原がヘディングで合わせたが、GK丹野研太が鋭い反応でビッグセーブ。前半はスコアレスのまま折り返した。

 後半に入ると、徐々に鹿島が攻勢に出る。後半9分には高い位置で相手のパスミスを本山がインターセプト。左サイドをえぐってマイナスに折り返し、FW大迫勇也が丁寧に右足インサイドで狙ったが、シュートはゴール上へ。絶好のチャンスを逃してしまった。

 後半30分には大迫のボールキープからMF柴崎岳のシュート性のクロスにFWダヴィが左足で合わせたが、DF若狭大志が体を張ってブロック。後半は防戦一方の大分も粘り強く耐え続けた。しかし、このままスコアレスドローかと思われた後半ロスタイム、鹿島は左クロスのこぼれ球を拾った大迫がDFをかわし、PA手前から左足一閃。豪快ミドルを叩き込み、直後にタイムアップのホイッスルが鳴った。

 ラストプレーで奪った決勝点。勝ち点3をもぎ取り、B組2位以内を確定させた鹿島が、3連覇へ一歩前進した。トニーニョ・セレーゾ監督は「非常にタフな試合だった。前半の大分は我々に勝ってもおかしくない内容だった。ハーフタイムに修正できて、後半は落ち着いてボールをつなぎ、何度かチャンスもあった。あきらめない姿勢が最後の得点に結び付いたと思う」と振り返り、「FWが点を取ることは、チームを勢い付ける要素にもなる」と決勝点の背番号9を絶賛。殊勲の大迫は「まだ優勝したわけじゃない。次に切り替えたい」と、さらなる高みを見据えていた。


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