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谷澤「点を取りたいという思いが強いから」

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[5.19 J1第15節 千葉1-0松本 フクアリ]

 1万2212人のファン・サポーターで埋まったフクアリ。相手のロングボールとハードワークに苦しみながらも終始優位に試合を進めたジェフユナイテッド千葉が、1-0で松本山雅FCを下し、3位に浮上した。3月、4月は引き分けも多かったが5月は4試合全勝だ。

 決勝ゴールは後半32分だった。FWケンペスのパスを右サイドで受けたMFジャイールがドリブルで相手DFのまたを抜いてゴール前へクロス。ファーサイドにいたMF谷澤達也が、DFを引きずりながら強引にせり出してヘディングシュートを決めると、黄色く染まったスタンドが歓喜に揺れた。

「シュートを打ってもなかなか点を取れていなかったので、やっと取れて良かった」。3月20日の鳥取戦以来、2か月ぶりとなるゴールに笑顔を浮かべた谷澤は、「今年はゴールにこだわるという気持ちを持ってスタートした。点を取りたいという思いが強いから、ゴール前に入って行けるのだと思う」と自画自賛した。

 途中出場のMFジャイールはピッチに立ってから7分後のアシスト。同じく途中出場で決勝ゴールを決めた2節前のFC岐阜戦(長良川)に続く活躍に、「前回も結果を出せたし、今日はホームのサポーターの前で結果を出せて良かった」と、こちらも満足そうだ。

 3位のV・ファーレン長崎が敗れたことで4位から3位に浮上した。首位のヴィッセル神戸とは勝ち点差6。MF佐藤勇人主将は「自分と替わって入ったジャイールの個人技がゴールにつながったのがうれしい。今日の勝利を自信にして、さらに前へ進みたい」と、守備の意識の高い松本からの勝利に今後への手応えを感じ取っていた。

(取材・文 矢内由美子)

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