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屈辱のシーズンを象徴…最終戦もインテル大敗、2戦連続フル出場の長友も失点に絡む

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[5.19 セリエA第38節 インテル2-5ウディネーゼ]

 セリエAは19日、最終節となる第38節を迎えた。日本代表DF長友佑都の所属するインテルはホームでウディネーゼと対戦。長友は右MFで先発すると、2戦連続のフル出場を果たした。しかしインテルは2-5で大敗。苦しんだシーズンを象徴するような最終戦となった。

 開始1分も経たないうちに試合が動く。MFジャンピエロ・ピンツィに突破を許し、あっさり先制を許したインテルは、前半10分にもFWアントニオ・ディ・ナターレのFKからDFマウリツィオ・ドミッツィに頭で合わされ、一気に2点のビハインドを背負ってしまう。

 だがインテルは12分、MFリッキー・アルバレスのシュートがゴール前にこぼれると、混戦の中でDFジュアンが押し込み、1点を返す。さらに同26分には左サイドを突破したMFアルバロ・ペレイラのクロスからFWトンマーゾ・ロッキが決定機を迎える。しかしGKの正面を突いてしまい、同点ゴールとはならなかった。

 すると前半40分、PA左角からディナ・ターレが巻くようなシュートでゴールを狙うと、ボールは右ポストを叩きながらも、枠内に吸い込まれた。ウディネーゼがリードを広げて前半を折り返した。

 後半に入ってもウディネーゼの勢いは収まらない。7分、長友がFWルイス・ムリエルに入れ替わりでかわされると、最後はMFガブリエル・シルバにゴールを許す。見事なカウンターを決められ、リードがさらに広がった。

 インテルは後半10分からアルバレスに代えて、4月3日のサンプドリア戦以来戦線を離れていたFWロドリゴ・パラシオを復帰させる。すると18分、そのパラシオの左クロスをロッキが合わせて、1点を返す。しかし直後の21分、長友とGKサミール・ハンダノビッチの連係ミスを突かれ、ムリエルにゴールネットを揺らされた。

 今季のインテルは16勝6分16敗、勝ち点54の9位に終わった。14年ぶりに欧州カップ戦の出場権を逃す結果となり、屈辱のシーズンを強いられた。特に怪我人が続出した終盤戦は目も当てられない惨状だった。最終戦も今季最多失点で大敗を喫するなど、踏んだり蹴ったりのシーズンとなってしまった。

 インテルで3シーズン目に臨んだ長友はシーズン25試合に出場した。しかし2月24日のミラン戦で左ひざを負傷。1か月以上の離脱を余儀なくされると、4月の復帰戦でも故障を再発。一時は手術の可能性も噂されたが、残り2節となった先週のジェノア戦でようやくの復帰を果たした。2戦連続のフル出場でコンディションに問題がないことをアピールした長友。離脱中には日本代表にとっても長友の必要性が再確認されただけに、来月の日本代表戦での大暴れも期待したい。


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