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U-18代表候補合宿途中離脱のFW高木大輔「不動の存在になれるように」

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[5.21 練習試合 U-18日本代表候補1-4全日本大学選抜 J-GREEN堺]

 チーム事情によってこの日限りでU-18日本代表候補合宿から途中離脱することが決まっていたFW高木大輔(東京V)は「1チャンスで1点くらい取れれば良かった」と無得点に終わったことを悔しがった。

 チーム全体が押し込まれ、2トップの一角として先発した高木はサイドへのクリアボールを何とか収められるかどうかの攻防が続いた。一旦ボールを収めれば、大学生相手にも当たり負けしない軸の強さを活かして次の攻撃へとつなげ、PA付近では勝負して右足を振りぬく場面もあったが、この日はSB、ボランチからなかなかいいボールが入らずに難しい試合となった。

 1本目の35分間はチームとしてあまりいいところなく0-1で終了。「1本目の選手は前回の合宿からずっといるメンバー。よりいいレベルになれれば良かったけれど、相手のプレッシャーとか良かった。(それでも)ちょっと相手のレベルが上ったら(結果を出せない)と思われるので、最低でも引き分けで終わりたかった」と無念の表情を浮かべていた。

 高木はU-17W杯で8強に入ったU-17日本代表、通称95ジャパン時代はサイドFWのほか、SB、ボランチもテストされるなど複数のポジションに挑戦してきた。実際器用に自分のポジションにすることができるだけに、U-18日本代表でも前線以外にサイドでの起用プランも出てきそう。本人はDFでも中盤でもどのポジションでも代表入りのためにプレーする意気込みだが、もちろん本命はFWでの代表入り。「点を取り続ければFWをやり続けられる。この代表の不動の存在になれるように頑張ります」。チームを鼓舞する声と強烈な闘争心によってリーダーのひとりとなっている高木。今回、FWでのアピールは不発に終わったが、“不動の存在”になるために次回の合宿以降はより結果にもこだわる。

(取材・文 吉田太郎)

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