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全日本大学選抜は専大ダブルエースのゴール競演など4発勝利

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[5.21 練習試合 U-18日本代表候補1-4全日本大学選抜 J-GREEN堺]

 ユニバーシアード(7月、ロシア)で金メダル獲得を目指す全日本大学選抜は、大阪ショートキャンプ最終日の21日にU-18日本代表候補と練習試合(35分×2本)で対戦し、4-1で快勝した。

 各チームがリーグ戦や総理大臣杯予選の最中であること、また選手の教育実習やケガによる不参加もあったことが考慮され、練習試合は当初の30分×3本から35分×2本へ変更。メンバー構成も厳しい状況で2本目はユニバーシアードで活用する予定のない3バックでU-18代表候補と対戦することとなった。

 ただ、横浜F・マリノス特別指定選手のMF長澤和輝(専修大4年)やサンフレッチェ広島加入内定のMF茶島雄介(東京学芸大4年)、MF泉澤仁(阪南大4年)ら注目選手が出場したチームは序盤からU-18代表候補を完全に押し込んで攻撃を展開する。

 そして1本目終了間際にMF仲川輝人(専修大3年)のスルーパスから長澤が先制ゴールを決めると、2本目3分には今度は長澤のラストパスから仲川が加点。関東王者・専大のダブルエースが「違い」を示すと、その後もFW松本大輝(法政大4年)のポストプレーからFW武藤嘉紀(慶應義塾大3年)が豪快な左足シュートをゴールヘ突き刺し、3-1の試合終了間際にもMF天野純(順天堂大4年)がPKを決めてダメ押しと、今月末にも発表される予定のメンバー入りを目指す選手たちのアピールもあった。

 ユニバーシアードでは半分以上プロ選手で構成してくることが予想されるウクライナをはじめ、トルコ、ウルグアイと同じグループは強国揃いで押し込まれる展開が想定されている。そのため、この日のようにポゼッションしながら攻めることがないことを各選手は理解している。長澤は「(きょうとは)相手も全然違うし、ボールを保持することが多分無い。そこは難しかったんですけど守備から攻撃の部分だったり、みんな遅い時もあったんですけど話し合ってできたので良かったです」。

 場面によっては切り替えの速い攻撃からファーストブレイクして一気にPAへ押し返すような場面もあった。狙いとしているパワーのある攻撃。ただ吉村雅文監督(順天堂大)は「回数多く奪えて、点にもつなげるということをやりたかった」と満足はしていなかった。

 今後は6月にロシアで事前キャンプを行い、7月のユニバーシアードへの最終準備を実施する。この日は、故障によって離脱していたCB車屋紳太郎(筑波大3年)がドリブルでファーストDFを外すなど復調を感じさせていた。ケガの回復によって向上してきている部分もあるだけに最後に戦い方を詰めて目標のユニバ連覇を果たす。

[写真]全日本大学選抜は長澤の先制ゴールなど4発勝利

(取材・文 吉田太郎)

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