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ファーガソンから最後の言葉を贈られた香川、「また競争が始まる」

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 マンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司が21日、成田空港に帰国し、報道陣の取材に応じた。クラブは公式サイトで香川のコメントを掲載。プレミアリーグでの1年目を振り返り、新監督の下で臨む来季への抱負を語っている。

「すごくいい経験をさせてもらいました。ビッグクラブのいろんな難しさやプレッシャー、偉大な選手がいる中で日々やっていくのは楽しかったですし、それと同時に結果というものを常に求められる世界で走り抜くというのは大変だなと思いました」

 ケガにも見舞われたプレミアリーグ初挑戦は、20試合出場6得点3アシストという結果に終わった。

「日々、自問自答というか、ケガもしましたし、最初の方はなかなか結果も出ませんでした。自分を疑ったり、自信がなくなったり、そういう波の繰り返しがあった中で、自分は絶対に成功できると信じてやっていました。結果としてはそこまで満足いくものではなかったけど、試合をやるにつれて自分の良さが表れるシーンがたくさん出てきたので、そういう意味では辛抱強くやってきたことで、後半戦は良いサッカーができたと思う。そういう意味でいろんな経験ができたと思う」

 印象に残った試合としては、3月2日に行われたノリッジ戦(4-0)を挙げている。

「ハットトリックを決めた試合は印象に残っていますし、その3点は非常に印象深いゴールでした。自分の形を示せた3点だった。運ではなく、しっかり自分の形を示せたのは、自分にとっては大きなことだった」

 世界を代表するビッグクラブでのプレー。これまでに経験したことがないプレッシャーと期待を感じながらも、随所に自分らしさを見せた。しかし、「自分のシーズンではなかった」と、悔しさの方が大きかったようだ。

「入団1年目とか関係なく、ビッグクラブでやるということは結果を求められるし、1年目からファンは期待する。自分自身、期待に応えるために、得点数も2ケタはいきたかったですね。残念ながら達成できなかったですし、チームに貢献できたかというと、自分の中ではどうしてもドルトムント時代に優勝したシーズンというのがあったので、自分のシーズンではなかったというか。思っていた以上に結果が出なかったので、そこは悔しいです」

 アレックス・ファーガソン監督が退任し、来季はデイビッド・モイーズ新監督の下でプレーする。

「新監督で選手も代わると思いますし、いろんな面で監督の色に染まっていくと思うので、アピールしていかないといけないですし、また競争が始まると思っているし、楽しみです。毎年競争なので、代表もありますけど、リフレッシュして新シーズンに臨みたいなと」

 チームを離れる前にファーガソン監督に呼ばれ、激励の言葉をかけられたことも明かした。

「最後に監督に呼ばれて『本当に来てくれてありがとう』というのは、あらためて言われました。その中で監督が辞める経緯というのを話されて、『君は来シーズン、絶対によくなる、確信している』と言われました。監督と1対1で話せたというのは、僕にとってはすごく大きなことですし、自分自身のために、来シーズンは新しい監督の下で戦っていきたいと思います」


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